瀧：　真ん中のね、中ぐらいの人が、体調崩しまして。今日は二人ということで。 で、俺ら二人になると、出てくる話題というのは決まってまして。

まりん：　ゲームかパチンコ。僕は負け続きですね、最近ほんとに。 瀧の知らない間に、今日も僕はパチンコ屋さんから銀行へ二回、お金おろしに行って（笑）。

瀧：　おまえ今日、いくら負けた？

まりん：　生まれてからこれだけ負けたのは初めてです。なんと三万五千円！（笑）　…最近ね、ちょっとクセになっちゃって。 最初、ツアー先で、瀧にちょっとパチンコ行ってみないかって誘われてね。それで一緒に行ったのがきっかけで……。

瀧：　おまえは…またそういう！　まるでおまえが今日負けたのは、俺が最初にパチンコに誘ったからだという。俺のせいだと言いたげな。

まりん：　（焦って）いや、いやいや、それは違いますよ。最近は、言い出すのは確かに俺だから。

瀧：　おまえだろ？

まりん：　うん。俺俺（うなずく）。

瀧：　まぁ、読者の人とかこのテープもらう人はですね、一体ツアー先で電気GROOVEはどうやって暇な時間を過ごしているんだろうという、 素直な疑問があると思うんですけど、たいていあれだよね、俺とおまえでなんかやってるよね。

まりん：　行動は共だよね、大体。逆に石野さんは、一人でブラ〜リと買い物とか。

瀧：　で、俺たちはゲーセンに行って、ファミスタをやってみたり。しかしおまえはファミスタ弱いよなぁ。

まりん：　弱いですよ。一勝八敗だっけ、もっと負けてるっけ？　なんか俺、とにかくダメなんですよぉ。

瀧：　何やらしても。ゲーム作らしゃあつまんないゲーム作るし（笑）。

まりん：　マージャンやらせりゃ、キレイにふるし（笑）。

瀧：　で、最近のまりんの一番のニュースは、一部のファンに悩まされてるという。

まりん：　そう。あのですね、僕んちから郵便物持ってく人がいるですよ。公共料金の紙とか。 まぁ、それぐらいならまだいいんだけどさ……印税の契約書は持ってかないでほしい（笑）。

瀧：　「ビーチだよ」の作曲のやつね。それをきれいに持ってかれちゃって。だからまりんは印税、なしです（笑）。

まりん：　だけどさ、持っていくにしてもこれとこれは頂きます、って感じなんだよ。 だけどこれは残しておきますので、有り難いと思って下さいっていう。これはもう、俺に対する……

瀧：　挑戦だな（笑）。

まりん：　俺やっぱ、そうとうナメられてるかなぁ。あとはね、イタズラ電話とか、家まで来て「サイン下さい」とか……

瀧：　おまえ、あるよなぁ、そういうの！　まぁ、うちもあったけどさ、前に。洗濯機のホース持ってかれたりとか（笑）。

まりん：　あ、あと！　俺んちの表札持ってった人、返してよぉ。大家さんに怒られるよ〜。

瀧：　でもおまえ、家にあがられたことはないんだろ？

まりん：　それはないけど…こないだなんて、ピンポンピンポン呼び鈴鳴らすからいないフリしてたら、ゴンゴン叩くんですよぉ！（半泣き）　 俺、怖くなるですよね、そんなの。

瀧：　なーにを怖がってんだおまえは、十代の女の子相手に（笑）。

まりん：　いや、でも最近は言ってますよ、ちゃんと。いいかげんにして下さいとか。

瀧：　やめてくだちゃいよ〜って？（笑）

まりん：　そうそう（笑）。でね、前一度ちょっぴり怒ってみたんですよ。「お前怒らないからいけねぇんだよ」って瀧とか言うからさ。 そん時、家の前に八人ぐらいいてね。で、「サイン下さい」って言うからさ、「家の前うろつかれても困るんで」って、ちょっと怒った顔して、言ってみたんですよ。 そしたら向うも怒っちゃってさぁ！　なんだふざけんなって感じで。「フリッパーズの小沢くんはもっとフレンドリーでした」なんて手紙もきちゃって。 でもさ、それってレコード屋さんかなんかで会ったらしいんだよ。

瀧：　それは状況違うよな（笑）。

まりん：　違う違う。だって例えば地下鉄とかで「まりんさんですか？」って声かけられたら、「そうですよ」って握手するし、サインするもん。 怒ったりはしないもん。あと、横浜でファンの子に「一緒に帰っていいですか」って言われて、一緒に帰ったことだってあるんですよ。

瀧：　おまえ……自慢かそりゃ？　俺に対するあてつけ？（笑）

まりん：　いや、そうじゃないけどさぁ…。

瀧：　でも、俺も昔あったけどさ、電車で立って漫画読んでたら、女の子が、「瀧さんですか」って来たんだよ。 「何かご用ですか」って言ったら「いえ、別にいいんですけど…ここ立っててもいいですか」とか言って、横に立ってんの。 で、俺漫画読んでてさ、ふっと見たら、その子も読んでんだよ、漫画（笑）。 でさ、そろそろ次のページに行きたいんだけど…もう読んだ？みたいになっちゃって。

まりん：　いいとこありますねぇ（笑）。

瀧：　ていうかさ、あるじゃん、別にその子のためとかじゃなくて。

まりん：　あー、わかるわかる！　俺もね、サラリーマン時代とかあった。新聞、そのページちょっと待って、っていう。

瀧：　そうそう。隣の人が読んでるスポーツ新聞のエロ小説とか横から読んで、まだ早い、めくるのが！って（笑）。 だからそれをね、逆の立場で考える。電車の中で物を読むのは、自由ではあるけど私物ではないと。 だってあそこは公共の場所ですから。

まりん：　でもさ、主導権はやっぱ、持ってる人にあるんだよな。

瀧：　ううん。だって、新聞とか雑誌は、家でも読めるじゃん？　でも家で電車には乗れないもん。

まりん：　あ、なるほどねー（笑）。

瀧：　だから、別に電車の中で読まなくたっていいわけだ。 敢えて読むなら、その人は周りの人たちのことを考えて、ページをめくる時には確認すること。小さい字の本は読まないこと。 エログラビアはちゃんと広げて、プロフィールは朗読する！　「昭和四十七年生まれ………若いと思わねえ？」って感じでな（笑）。

まりん：　自分の意見も言うと（笑）。

瀧：　そう。そんぐらいのことをしないと電車の中も面白くないですからねぇ。