濡れシビ オンライン

第12回

7/23、パワステにて三波春夫+電気のライヴあり。写真はその記者会見の模様です。 …というわけで今月は瀧の大チコクの濡れシビ。
卓球: 今日は瀧がいないんすよ。まりんと二人っきり。これ、二回目だね。

まりん: なんか気持ちわるいなぁ、二人。

卓球: まあいいや、で、最近電気何やってるかっていうと、TVとかスポーツ新聞で見た人は知ってると思うけど、 三波春夫と…。

まりん: やるんですよ、ライヴを。

卓球: でさ、それがあって、もう一つ同じパワステのイベントで、浅草キッドとやるんだけど。 この前さ、雑誌で対談があって、その後飲みにいったんだよ。

まりん: 俺は仕事あるから帰ったけど。

卓球: おまえはまたそこで付き合いの悪さを見せてな。 けっ、俺はテクノ系ミュージシャンだから、お笑い芸人なんかと飲めるかっていう。

まりん: いや、ほんとにやらなきゃなんないことがあったから帰ったんだけどさ。

卓球: 何、それはデートかなんか? また得意のキスマークをつける作業とか。

まりん: ついてないよ、今日は。

卓球: 言ったの? つけるなって。つけるんだったらパンツの中にしろとかそういう?(笑)。

まりん: いやいやいや。

卓球: それでさ、最初は電気二人、キッドの二人、お互いのマネージャー、ほか総勢九名で、ロックバンド打ち上げ御用達の「いろはにほへと」で飲んで。 一時か二時くらいまでいて、次の店に行ったんだよ。 でさ、その店についたとたん、入口からさ、バーッと、村上里佳子、現RIKACOが出てきてさ(笑)。 そしたら瀧が「お、RIKACOじゃん、RIKACOじゃん」とか興奮しちゃって。 でさ、もちろんRIKACOは俺たちのことなんか知らないからそのまま帰ろうとしたんだよ。 そしたら瀧がさ、「おいRIKACO、ピエールを無視かよ!」

まりん: そんなこと言ったんだ!(笑)

卓球: RIKACOがキッとこっち見てさ。芸能界の縦社会って感じで。…あ、来た来た来た! 瀧が。ずーずーしく。おまえ何やってんだ。

瀧: いや、ちょっとデートしてきた(笑)。

卓球: でさ、先月の瀧の彼女募集が来たんだよ。まずプロフィールから。

瀧: 「拝啓はじめまして電気GROOVEの皆さま、…………(全文朗読)。ミホコ。二十四歳」

卓球: 写真見る? 俺、瀧はいくと思うんだよ。(見せる)

瀧: ん……? んー、いいじゃん。

卓球: デートする? まだこれしか来てないんだって。どうする?

瀧: でも俺、今結婚してる身だからさ。

卓球: あー、そうか。オールナイトで結婚しちゃったんだよな、コイツ。

瀧: 俺、身持ちが固いからさ。……まぁでも、デートぐらいだったらな(笑)。 えーと、身長161センチ、体重48〜49……こーれがわかんないんだよな! 女の子の体重ってわかんないじゃん。 俺、よくテレクラで騙されんだけどさ(笑)。あ、でもウエストが細いぞ、いいねぇ。 …ん? 「パパイアパラノイアが好き」? やっぱやめようかな(笑)。

卓球: どうする? それとももう少し来るまで持つ?

瀧: そうだなぁ、うーん……来月まで待ってみようか。

卓球: じゃ、とりあえずエントリーと。で、まだまだ募集してますってことで。 ところで話変わるけどさ、俺たち電気GROOVE、オールナイトニッポン土曜日二部も一周年迎えたじゃん、この前。 まりんは聞いてないんだけどさ、それ。

瀧: おまえは一年間寝てたからな(笑)。

卓球: でさ、俺と瀧で決めたんだけどさ、おまえ、俺たち一年間やったんだから、これぐらいのことしてくれてもいいよな。

瀧: そうだ、やれ。

卓球: 十一月の武道館あんだろ。どう考えてもうちらじゃ、埋まらない。だから、おまえスーパージョッキーの熱湯コマーシャルに出ろ。 湯につかれ。

瀧: やってくれんだろ、そんぐらいは。

まりん: …………。

卓球: おまえ! …それかおまえ、向こう一年間オールナイトやるか?

瀧: おい。

卓球: おい!

まりん: ……いや、どうせ行くんだったらさ、三十秒入りたいじゃん。でも俺、その自信がないんだよ。

瀧: 三十秒ちゃんと入れるんだったら誰だって来るよ。入れないからおもしろいんじゃん、あの番組は(笑)。

卓球: そうそう。で、もし我慢できなくなったら、なんか面白いリアクションするとか。それがおまえ、芸人だろう。

瀧: おまえも芸人の端くれだろう!

卓球: そんなこともできねえくらいだったら、芸人やめちまえ(笑)。

瀧: いつの間にか芸人にされちゃってな。

卓球: じゃここで、誌面を借りて約束しろ、今。出ますと。

瀧: 出ます。はい、浸かります。で、目標。何秒?

まりん: とりあえず…十五。

瀧: 十五秒な。

卓球: 出ることはもう間違いないな?

まりん: …………。

卓球: おい、なにいってんだよおまえ、十五秒まで言っといて。ほら。

まりん: …よし、それは出よう!

卓球: じゃ、宣言。ちゃんと名前改めたやつ全部言って。

まりん: 私、まりん改め地獄サンダー改め極道ステーキ改め現・弁天島は、九月中に熱湯コマーシャルに、出ます!

瀧: で、十五秒入ることを約束すると。

まりん や、それは目標として……

卓球&瀧: おいおいおいおい!

瀧: じゃ、約束する秒数は何秒?

まりん: 八……

瀧: 十秒な。

まりん: 十! 十秒長いぜ、けっこう。

瀧: だいじょぶだいじょぶ。

卓球: がんばれがんばれ。

まりん: …じゃ、十秒!(すぐのせられる)

卓球: その暁にはまた、ニューズメーカーさんにも取材に来てもらって。 しかし、ああいうの、プロモーターが入ることはあってもアーティスト自らが入ることってないぜ(笑)。

まりん: いや、俺もそれぐらいはやんなきゃいけないとは思ってたんだけどさ。

卓球: 芸人として?(笑)

瀧: ラ・ママから叩きあげてきた人間としてな(笑)。


というわけで、熱湯コマーシャルに出場することになってしまったまりん。「80度ってどのくらいかなぁ」と不安そうでした。 さて今月のテープ当選者は……
茨城県 吉田○○
東京都 坂口○○○
神奈川県 水井○○○
今月も瀧の彼女、まりんの叔父さん、卓球の一日バイト先と、引き続き募集しますんで、どんどんお便りくれるがよい。



※R&R News Maker 1992年8月号 (No.47), Victor Entertainment. p94 より転載

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