瀧：　ところで、これで何回目になるんだっけ？　結構続いてるよな。

担当：　今回で14回目です！

まりんJK：　もう一年になるんだ。ニューズメーカーの連載でも長い方だよね。

卓球：　そうだよなあ。何のパーティもなしに（笑）。パーティぐらいしたいよな。“パンティー・パーティ”とかな……。

瀧：　……し〜ん。オマエ、無礼だ無礼！

卓球：　（笑）オレも無礼者の仲間入りか。……でもさ、一年前といえばこのコーナーで初めてまりんを紹介したんだよな。

まりんJK：　うん。丁度この前、その第一回目の号を読み返してみたんだけど、やっぱり恥ずかしいね。

卓球：　だろ？　読者の皆さんも読んでみてもらえばわかると思うけど、当時、オレがまりんに自己紹介しろよって言ったら何って言ったと思う、コイツ？　 「良徳砂原です」だって。

瀧・卓球：　ずーずーしー。

瀧：　……オマエも無礼っ！

卓球：　コイツも無礼者の仲間入りか。

まりんJK：　ええっ、そうだっけ？

卓球：　そうだそうだ。でさ、コイツの存在を世間に発表する前の、大阪での仕事に向かうときにあだ名を決めようってことになったんだよな。

まりんJK：　確か、新幹線の中だったね。

卓球：　そうそう。で、オレが「砂原君、とりあえずあだ名を決めようよ」って聞くと、まりんが「いや〜、実はオレもそう思ってて考えてあるんですよ」って 言うからさ、ためしに聞いてみたんだな。そしたらどうよ？　「名字と名前をひっくり返して、良徳砂原で……」だって。

瀧：　そんなのアイディアのウチに入んねえだろ（失笑）。

卓球：　だよなあ。でもさ、当時まだ“砂原君”って呼んでたくらいだから、さすがにオレも「まずいよ、それ」って言えなくて、 「わかった！　じゃあ、あみだくじで決めようよ」ってことにしたんだよな、気転を利かしてさ。

まりんJK：　その中の侯補には、五郎だのひろみだの百恵だの……。

卓球：　八号やタワーってのもあったな。

瀧：　電車、警察ってのもあったじゃん。

まりんJK：　ちなみにその上に全部“砂原”が付きます。

卓球：　そうそう。“砂原タワー”って具合にな。最初は何になったんだっけ？

まりんJK：　八号になったんだよ、確か。

卓球：　そうだ、八号。“砂原八号”だ。

まりんJK：　結構気に入って、それでもいいかなって当時は思ってた。

瀧：　いや、オレ達もそれでいいと思ってたんだけど、まだいいのがあるだろうってことで決定しなかったんだよな。

卓球：　その中の侯補として“まりん”っていうのもすでにあったんだよ。……ところで、この“まりん”っていうのはどこからきてるか知ってる？

まりんJK：　ええっ、知らない。

卓球：　『わたしはシンゴ』って漫画があって、それに出てくる登場人物の女の子に“まりん”ってのがいたんだよ。

瀧：　何、オマエ今まで自分のあだ名の由来知らなかったわけ？

まりんJK：　うん、初めて知った。

卓球：　ったく。……でもまあ、それでなんだかんだで結局“まりん”に決定したんだけど、コイツはかたくなに“良徳砂原”を言い張ってな。 ……初期の電気グルーヴの宣伝資料の中に書いてあるメンバーの名前の所に、石野卓球、ピエール瀧、良徳“まりん”砂原ってあるんだけど、 この名前の間に入ってる“まりん”って字を見つけてクレームつけてんだよ、レコード会社の担当の人に。

瀧：　で、なだめたんだよな。「これはあくまで愛称だから。ほら、沢田研二でいうジュリーみたいなもんだから」って。

卓球：　しかし、あんだけもめといて今じゃなんだ！　最近自分で「良徳砂原です」って言った覚えがあるか？

まりんJK：　…………。

瀧：　オマエはこれから先、“良徳砂原”しか使っちゃダメだからな。

卓球：　（笑）逆にな。

まりんJK：　いや、でも実は本名でもいいかなって思ったんだけどさ……。

卓球：　馬鹿野郎！　本名をバカにするな。「本名でもいいかな」じゃねえだろ。俳優の石坂浩二なんかへイキチなんだぞ。 松田聖子だってカマチノリコだし。

瀧：　郷ひろみなんかハラタケヒロミだぞ。

卓球：　高木ブーだって本名じゃないんだからな！

まりんJK：　わかってるよ（笑）。

卓球：　これだけいろんな人の本名を聞いて言い訳できるか？

瀧：　しかもホントはヨシトクじゃなくて、ヨシノリだぜ？　なのに何でヨシトクなんだよ。

まりんJK：　小学生の頃からヨシトクって呼ばれてたからなぁ。

卓球：　でも、まりんってあだ名の前は、ずーっとヨシトクだったの？

まりんJK：　うん。……それ以外は砂原君とか、砂ちゃんとか……。

瀧・卓球：　砂ちゃん！（爆笑）

卓球：　いいなあ、それ。今度からまりんのこと砂ちゃんって呼ぼう。

まりんJK：　ええっ、やだよお。

卓球：　でも、瀧なんか昔のあだ名はタキーデンだったもんな。オレなんか小学生のとき、ノンタンだぜ？

まりんJK・瀧：　ノンタン！（爆笑）

卓球：　もともと、野崎って奴が初代ノンタンだったんだよ。言ってみりゃオレは二代目だ。しかし、ある日その初代ノンタンが転校することになったんだよ。

瀧：　ああ、なるほどね。ノンタンのポストが空いたわけだ。

卓球：　そうなんだよ。マズいじゃん、ノンタンのポストがポッカリ空くのは。

瀧：　で、立候補したんだ（笑）。

卓球：　そうそう。「オレも名字に野がつくし、二代目を継ぎます」ってな（笑）。

まりんJK：　そういえばオレ小学生の頃クビって呼ばれてたことがあるよ。

瀧・卓球：　（シーン）何ソレ？

まりんJK：　いや、そのとき首を怪我しててさ……。

卓球：　わかるな、それで。オマエの学校のギャグ・レベルの低さが。

瀧：　せっかくノンタンで盛り上がってたのにな。

卓球：　まあ、いいよ。 これからオレ達、電気グルーヴは、石野卓球改め“ノンタン”、ピエール瀧改め“タキーデン”、まりんJK改め“クビ”もしくは“砂ちゃん”、これでいこう！

瀧・まりんJK：　（シーン）…………。

――― 収録終了後 ―――

担当：　じゃあ、今月も写真撮りますんで。

卓球：　今月は何する？　裸になるか！

瀧：　いいよ、裸は。またキスするか？

まりんJK：　もういいよぉ。

卓球：　じゃあ、道下さん（担当）いっしょに撮りましょうよ、ほら一周年だし。

担当：　そ、そうですか。じゃあ……。

卓球・瀧・まりんJK：　（内心）ずーずーしー！

以上3名です。