濡れシビ オンライン

第18回

『濡れてシビれて』単行本発売決定か!? 現在企画進行中なので次号の詳細を待て。 とりあえず今回は、お約束、一年総括ネタだ!
賢い読者諸君であれば、このページを読んでいるのは12月28日のはずだ。いや、そうでなければ困る!  ……というわけで、ちょっと強引な気もするが、今回の『濡れてシビれて』は電気グルーヴのメンバーと共に92年を振り返ってみることにしましょう。 ──その前に……。
卓球: 瀧っ、起きろよ! おいっ!

まりん: お〜い、たぁ〜きぃ〜。

瀧: ……うう〜ん。ん? 始まったの?

卓球: 始まったよ。起きろよ!

瀧: ふぅあうあ(あくび)。……はいはい、今起きますよ(また寝た)。

卓球: 全くコイツは……まあいいか。ところで、これで今年最後ですよね。

担当: ええ。18回目ですね。

卓球: うわぁ、18回? 嬉しいね。この連載が始まったときは、打倒、スイマーズの『受験スイスイ』だったからな。

まりん: 一年半かぁ。早いですね。

担当: まりんさんは、確かこの連載第一回目が初取材だったんですよね。

まりん: ああ、そうか!

卓球: あったなあ、忘れもしない第一回目。まりんの「良徳砂原」発言。

まりん: それはもういいって(苦笑)。

卓球: そう考えてみると、まりんはこの連載と共に成長してったんだな。

まりん: うん。そうだね。

担当: そうそう、ここだけの話なんですが、「単行本にしよう」って話が出てるんですよ、今(重大発表とはこのこと)。

卓球: いいっスね。やりましょうよ、電気グルーヴ3冊目の単行本として。……でも早くやんないと○○○が狙ってるらしいですよ。

担当: ええっ! 本当ですか? あの○○○が。やばいわ……早く作ろうっと。

卓球: そうですよ。……でもな、これを単行本にすると文字ばっかになんじゃん。少ねえだろうな、まりんの発言。

まりん: ああ、そうだね。

担当: 最近はそうじゃないでしょ? ハガキで「今回はまりんくんの発言が多くて嬉しかった」ってのが結構ありますよ。

卓球: でも、たかがしれてるじゃないですか、コイツの発言なんて。

まりん: いろんな雑誌で電気グルーヴが載ってるでしょ? その中で、僕が写真には写ってるけど、 インタビューで出てこないってのがあるじゃないですか。

担当: はいはい、ありますね。

まりん: でも、その場にはいるんですよ。

全員: (爆笑)

まりん: あったとしても、「うん、そうだね」とか「あるある」とかだけ。

全員: (爆笑)

卓球: でも、電気の単行本ってJICCとソニマガで、計2冊出してるんですけど結構売れてるらしんですよ。

担当: みたいですね。

卓球: それを聞きつけた他の出版社が、「うちもねえ、そろそろ連載が溜まったことだし単行本を」だって。ずうずうしくねえ? まるでハイエナのように。

担当: いや、でも僕は前から「作りたいですよね」って言ってたじゃないですか。

卓球: あれえ、そうでしたっけ? だって連載が始まった頃って、道下さんまだニューズメーカーに入ってなかったじゃないですかあ。

担当: 言ってましたよ、途中から(笑)。

まりん: 言ってた言ってた、「パチパチより先に出したい」って(笑)。

担当: ほらほら!(サンキューまりん)

卓球: そうだっけ? ブツブツ……。

担当: そろそろ一年総括始めません?

卓球: はいはい総括ね。じやあ一月から。

まりん: 一月はゆっくりめだったよね? 確かライヴもなかったしさ。……17日位まで家にいた覚えがあるぞ。

マネージャー後藤氏: どれどれ……(スケジュール帳を見る)。

瀧: コイツの記憶のあいまいさ。見ろよ、“17日富山イベント・ライヴ”ってあるぞ。なにが「ライヴはなかった、17日まで家にいた」だ!(やっと起きた)

卓球: 笑うな、コイツ。……まあいいよ、じゃ次、2月。

後藤: 2月はほとんど取材だね。

卓球: あれ? 2月に“ニューズメーカー取材”ってありますけど、連載以外の取材ってありましたっけ?

後藤: これはねえ……。君が失躁してたんだよ。君が(失笑)。

卓球: オレ? そうかそうか(笑)。

まりん: 3月はツアーのリハばっかだね。

卓球: 『ウンコわしづかみ』ツアーのな。

後藤: で、4月がアルバムの曲作り月間だね。丁度この頃、レコード会社がトレフォートからキューンに変わって……。

卓球: そう、レコード会社移籍問題ね。

担当: 全然問題じゃないって(笑)。

瀧: で、5・6月と進んで……野音ライヴもあったな。

まりん この時期じゃない? 三波春夫との前フリが始まったの。

瀧: だんだんディープになっちゃってな。

卓球: でも本も出したじゃん『アート・オブ・ライフ』を(笑)。

瀧: 米米とかすかんちとか色々一緒に取材もしたしなあ。

卓球: で、7月8月と……。そうそう浅草キッドともライヴ演ったな。この頃からイロモノ色が強くなってきたんだよ。

後藤: その他にも“ヒップでダダーン”に出演したりしてたしね。

卓球: 随分ミュージシャンぽくねえことしてんな、この月は。

まりん: うわあ、9月の取材ラッシュは凄いね、やっぱり。

卓球: 宝島、パチパチ、SPA!、GB、SMスピリッツ(笑)、ニューズメーカー、ポップティーン、パレード、CDでーた、ロッキンオン・ジャパン、 PLUM、アリーナ、サンタクロース、ワッツイン、デイリーアン、エルティーン、ぴあ、週間プレイボーイ、毎日新聞……。

瀧: よくやったわ、ほんと。……で、最後に後藤さんが倒れる、と。

後藤: そうそう、倒れた倒れた(笑)。

担当: でもこの頃はどんな雑誌見ても載ってましたもんね、皆さん。

卓球: ええ。だから、全然休みありませんでしたよ。ZIGGYなんて1年半もあったのに(笑)。スイマーズなんて、一生休んでいいって言われてんだから。

瀧: 違う違う、スイマーズは退学になったんだよ(笑)。

卓球: (笑)……で、『全国鼻毛あばれ牛ツアー』武道館と。いや〜早いね。

担当: 来年のスケジュールってでてるんですか?

瀧: 年アタマは休むんでしょ? やっぱ。

後藤: そうだね。まあ、作戦を練りつつって感じで。

卓球: 作戦合宿も今度あるしね。

担当: へえー。……でも今年は広い範囲で活動しましたよね。

卓球: ええ。コッチからコッチまでって感じで。……でも肝心な部分が抜けてたっていう(笑)。

担当: う〜ん、やっぱり絞んなきゃなあ。

卓球: そうだよ、絞るだけ絞って、まずは『濡れてシビれて』を辞めなくちゃ。

担当: はいはい(失笑)。


というわけで、単行本予定もある『濡れてシビれて』。今年もヨロシク!  テープの当選者は、栃木県 小田○○ 北海道 遠藤○○ 千葉県 服部○○の3名様。今月もドシドシ送ってね。



※R&R News Maker 1993年2月号 (No.53), Victor Entertainment. p85 より転載

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