濡れシビ オンライン

第21回

砂原“まりん”良徳、『カルトQ』でついにYMOカルトキングに!  しかし、そのネタでまたまた二人にイジメられてしまうのでありました。
まりん: 電気グルーヴの『濡れてシビれて』第21回。

卓球: 早いなあ、もう21回? そういえば忘れもしねえ第1回。まりんの“良徳砂原”発言があってな……。

瀧: もうやめねえか? この出だし。

まりん: いや、これは挨拶だからさ。

卓球: ところで、ガッカリだったよな。心霊写真は。 ……まだ気付いてない人のために言うけど、オレたち一生懸命ニセ心霊写真を撮って、先月のこのコーナーに載せたんだけどさ。

瀧: 反応ゼロ。……どうなってんだよ?

まりん: みんな気付いてんだけど、くだらないから無視してんだよ、きっと。

卓球: そうかなあ……。まあ、いいか。

瀧: それよりコイツ(まりん)だよ、コイツ! 問題なのは。

卓球: なんたって、カルトキングだから。砂原さんは。

まりん: やめてくれよお。ただでさえ、今、いろんな人に言われるんだからさあ。

卓球: でもアレはやらせだからな。

まりん: やらせじゃないよお。……でもね、僕もせっかくテレビに出るんだから変わったことしようと思ったんだけど、できないんだよね、実際。

瀧: 何を?

まりん: んーとね、例えば“年令は33歳にして下さい”とか“違う職業にして下さい”とか。……お願いしてみたら「ダメです」だって(笑)。

瀧: ほう、意外と厳しいんだ。 ……でもさ、ここで読者は“どうしてまりんがそんなにYMOを好きなのか”って疑問をいだくと思うんだけど……。

卓球: そうだよな。……まりんはなんでYMOがスキスキスーなの?(笑)

まりん: んん? なんでかなあ……。

瀧: やっぱラヴだから? ねえ、ラヴだからなの?

卓球: ラヴじゃねえよ!(怒) スキスキスーだよ! な、そうなんだろ?

まりん: いや、確かにスキスキスーだよ。でもさ、収録の前日、予習をしたんだけど全然アタマに入んなくてね。 こりゃダメだと思ったんだけど。

瀧: それはなに? 他の出演者に向かって“テメエらはいくら勉強してもダメなんだよ!”って言いたいわけ?

まりん: 違うよお!

卓球: そうなんだろ! だいたいキングになった次の日のオマエの態度、あれはなんだよ? 冠をかぶってマントまで着ちゃって。

瀧: ヒゲを生やして、杖まで持ってな。

卓球: でもヤバイよ、優勝しちゃっちゃー。オマエはオールスター水泳大会で例えるならアゴいさむの役なんだからさ。 ヒデキに勝ったらダメだよ。……かといってヒデキがカルトQに出てたわけじゃないんだけど(笑)。

まりん いや僕もね、ビリになるべきだなあと思ったんだけど、やってるうちにムキになっちゃってさあ……。

瀧: 最初は自粛してたんだ。

まりん: 自粛じゃないけど、早押しなんてボーッとしてたらわかってても答えらんないじゃん。

瀧: 他の出演者って一般の人だったの?

まりん: うん、そうだね。ただ、昔からYMOが好きで……。

卓球: え、なんだって?

まりん: だからYMOが好きで……。

卓球: なになに?

まりん: ああ! YMOがスキスキスーでさ(笑)。

卓球: なるほどね(笑)。

まりん: YAMAHAの電子楽器で務めている人や、SONYでエフェクターを作ってる人とかいてさ。

瀧: 予選は何位だったんだよ。

まりん: どうだろ? 教えてくんなかったよ。

卓球: なに? そういうときって、やっぱ「♪教えてあげないよっ、ジャン」って言うのかな?(笑)

まりん: んん? いや、言わないよ。

卓球: え、なに?

まりん: だから言わないって。

卓球: ……もういいよ!(怒)

まりん: でもウワサによると並び順だってことだから、席が端だということを考えるとビリだったかもしんない。

瀧: またそうやってオマエは最下位からの逆転劇きどっちゃって。

卓球: 冷静に考えてみるとさ、オレたちってYMOのカルトキングとバンド組めるなんて幸せだよな。

瀧: なんだったらもうちょっとYMOっぽくしようか?

まりん: (笑)でもね、優勝した瞬間に“うわあ、またこのネタでホサれる〜”って考えたもん。

瀧: だろ? いいネタ提供してくれたと思うよ、ホント。

まりん: そしたらもうこのありさまだもんなあ……。

卓球: だいたいどんな問題が出たんだよ。言ってごらんなさい。

まりん: ええっとね、例えばライヴの写真が出て、ここはどこのワイルド……いや、ワールドツアー……。

瀧: ワイルドツアー?(笑)

まりん: そうそう凄いワイルドなツアーでさ(笑)。

卓球: 肉とか生でかきむしりながら演奏したりしてな(笑)。

まりん: 血まで流しちゃって(笑)。

卓球: それを東名阪で演ったんだろ?

まりん: ワイルドツアーはね(笑)。

卓球: だよなあ、オレ多分そのツアーの名古屋公演観てるもん(笑)。

まりん: もおいいよ! ……でね、その写真がどこのライヴだったかっていう問題とかさ、そんな感じかな。

瀧: ふーん。それでわかったんだ。

まりん: たまたま、だよ。

卓球: まぁ〜た、謙遜しちゃって。そこまで言うとイヤミだぞ!


とまあ、この後も延々とカルトキングをイビる二人なのでありました。……ようは羨ましいってことなんでしょうかねえ。 さて、続きのイビリっぷりを聞きたい人は『濡れシビ・テープ係』までお葉書を。 住所、氏名、年令、Tel、そして現在製作中の単行本でメンバーになにをしてもらいたいか(一人づつ)を書いて応募して下さい。 ……このコーナーのテーマも受け付け中だよん。
先月号のテープ当選者 栃木県 広田○○ 滋賀県 富樫○○ 東京都 山岸○○○ の三名様です。ほんじゃまた来月。



※R&R News Maker 1993年5月号 (No.56), Victor Entertainment. p85 より転載

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