濡れシビ オンライン

第27回

やっぱりきたか、電気グルーヴの“マガジンバトル”叩き。 この口撃の借りは、先月の『モグラネグラ』でしっかり返させてもらったぞ!
まりん: 『濡れてシビれて』第27回。

卓球: わっ、もう27回? 早いねえ。そうか、連載が始まったばっかしの頃って担当道下さんじゃなかったもんな。

まりん: 鳥越さんですよね、最初の担当。

卓球: そうだよそう。いつもワクワクしてたのに。あの頃ってスタジオ録音だっただろ?  なのに見ろよ、今じゃキューンの会議室で録音はテレコ。しかも担当はコイツだぜ? マガジンバトルでお馴染の。 いろんな雑誌載っちゃってな。最近のこの男の雑誌の露出っぷりったら、絶対、シャ乱Qより多いと思わねえ?

まりん: あとボニーダックよりも。

卓球: しかしマガジンバトル。オレはあの一連の流れを見てて憎かったね。

瀧: ありゃ何だ? んん、道下よ。

担当: いやまあ、ご覧のとうりですよ。

瀧: 偉そうに(笑)。でも、あれで一番得したのはハリージェーンだろうな。

卓球: あと、この男(笑)。

担当: 僕は得してないですよお。

卓球: いんや、そんなことないね。今は仮の姿で編集者だけども、ゆくゆくはブロードウェイに、って思ってるはずだ。 噂によると、最近いろんな雑誌に載りだしてからサングラス買ったらしいぜ。

瀧: 人にバレないようにな。……でもさ、実際どうだったの? 読者の反応とかやっぱりあった?

担当: あったといえばあったけど……。でもね、「自分の好きなアーティストが出るライヴ」としか思わなかったっていう人もいましたし……。 誌面上での反応は少なからずあったんですけどねえ。

瀧: ああ、なるほどね。

まりん: で、有名になってこの連載を乗っ取るつもりなんでしょ?

担当: んなわけないって。……もおいいっスよ。早く今月の話題に移りましょう。

卓球: だめだね。今月はこの件についてとことん話すんだから。

まりん: そういえばね、こないだ家でYMOの記者会見のビデオ見てたらバッチリ映ってましたよ、道下さん。

担当: ホントですか?(初耳)

卓球: またあ、わざと映りに行ったくせに。 しかも自分から行ったはずなのに、実際映ったら「困るよお、事務所通してからにしてよお」って言ったらしいぜ。

瀧: レンズ掴んじゃってな(笑)。

卓球: でも当日、ステージに上がったんでしょ? オレさ、前日、カハ・デ・ムジカ(製作会社)でマガジンバトルの進行書見て思ったもん。 うわあ、あの男ステージ上がんだあって。どうだった?

担当: あの日はね、クマのぬいぐるみ着て出たんですけど、見事に退きましたね。

卓球: いや大丈夫。最初はプレスリーだってステージで退きまくってたんだから。

瀧: 長嶋も初打席は三振だったしな。

卓球: これからどんどんスタアになるって。カッコイイー! ヒューヒュー!

まりん: そういえば今日は普段よりお洒落な感じがするしね。

担当: ええっ! どう見ても普通のTシャツじゃないですか?

卓球: いんや、昔の道下さんはシマシマTシャツなんか着なかったね。

瀧: ネオアコ気取って。それってフリッパーの小山田君を意識してるんでしょ?

担当: …………。

瀧: 違うの?

担当: …………。

卓球: おいおい、黙っちゃったよ。怒らせちゃったかな?

瀧: マズイぜ。今月の話題に入ろう。

卓球: あっそう? でもさ、オレ楽しみにしてたんだけどな、ニューズメーカーの取材。絶対、叩いてやろうって思ったもん。 マガジンバトルとこの男を。

瀧: わかったよ。でも早く話題変えないと。怒ってるよ、凄く。

まりん: ……あ、あのう、道下さんって夏休みどっか行きました?

担当: いんや、全然。皆さんは?

卓球: オレはねえ、ニューヨークに行った休みと無理失理とった長い休みの二回。

担当: ああ、卓球さんはしばらくどっか行ってましたからねえ。

瀧: オレもロンドンに行ったけど、帰ってきてからコイツ(卓球)のせいで二倍働いた。

卓球: 瀧は仕事好きだから。ワーカホリック。

まりん・担当: ギャハハハハ!

瀧: オマエその一言で済ます気か?

卓球: いや、そういうワケでもないんだけど(笑)。……あのう、最近どんなバンドが人気あるんですか?

まりん: 何だ、そのとってつけたような質問は(笑)。

卓球: んん、やっぱりほら、話題を提供しないと。さんざんイジメたから。

担当: アクセスとか人気ありますよね。

卓球: アクセスね。でも心の中では自分が一番人気があると思ってるんでしょ?

瀧: またその話題か(笑)。

担当: もういい加減にキチンとやりましょうよ、キチンと!

卓球: レタクラにも自分のイラスト描いて送ってるんじゃないの?

瀧: やめとけよ、怒るぜ。また(笑)。

卓球: ねえねえ、どうなの。ねえってば。

担当: …………。


ってなわけで、マガジンバトルネタに終始してしまった今月の『濡れシビ』。 あまりにも悔しかったんで、先月オンエアの『モグネグ・雑誌対抗クイズ合戦』で、杏樹さんの質間“キライなミユージシャンは”の問いに、 迷わず「電気グルーヴ」と答えてしまった担当なのであった。反撃がコワイ……。
先月のテープ当選者は、北海道 流山○○ 神奈川県 八田○○ 石川県 田部○○の三名様。 今月のテープを希望する方は、ハガキに“このコーナーで何を話してもらいたいか”を記入して、編集部『濡れシビ・テープ希望』係まで送って下さいね。 ほなまた来月!



※R&R News Maker 1993年11月号 (No.62), Victor Entertainment. p80 より転載

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