卓球：　何を言ってんだ、ソイツは？　テメェがテメェの物差しで計んなくてどうすんだよ。 オレがさねよしいさこの物差しで物事計るってえのか？（笑）

瀧：　たまりませんよねえ、そんなの。

卓球：　大体、テメェの物差しで計って自分が一番じゃないヤツは駄目だよな。

瀧：　そうそう、そんなヤツァ何やっても駄目だよ駄目。

卓球：　普通、自分が一番だと思うだろ？

まりん：　う〜ん、オレは別に……。

卓球：　あれえ、オレだけ？（笑）

瀧：　いや、そんなことない。オレもそう思ってる。オレが一番だと。

卓球：　だろだろ！　あ〜良かった。

瀧：　だってオレん中じゃあ、オマエ（卓球）凄く劣ってるもん。オレより。

卓球：　うんうん。オレもそう。オレん中で瀧は、オレより凄く劣ってる。“愚かだな、瀧って”っていつも思ってるもん。

瀧：　あっそう。いいけど。……じゃあさ、まりんは自分の中で自分が一番じゃないってことは、まりんの中でまりんって人間は劣ってるんだ。

まりん：　うん。劣ってる。

瀧：　ダァ〜メだよ、そんなんじゃあ。

まりん：　だって、どう考えても一番じゃない時ってあるでしょ？　あと、どうしてもこれは自分が間違ってるって時も。

瀧：　……うむ。確かにそれはある。

卓球：　でもさ、ほら、オレと瀧って自分の物差しで計って、どうしてもつじつまが合わなくなったら、 勝手に自分の物差しがそれに合うように変形させちゃう力ってのを持ってんじゃん？

瀧：　強引にな。分度器にしちゃったり。

まりん：　オレ、そんな人達とバンドやってんスよ、もう。嫌だなあ（笑）。

卓球：　だからわけのわからん理論で言いくるめられたってことあったろ？

まりん：　多分ね（笑）。……今はもうないと思うけどさあ、昔って“ええっ、ホントにぃ〜”ってなことよくあったもん。

卓球：　だろ？　無理矢理いろんなこと押しつけてたもん、オレ達。

まりん：　たまんないっスよ、ホント。

卓球：　まあ、いいじゃねえか。オマエはオマエで“おかしい”と思いながらも納得してたわけだし。

まりん：　納得してたわけじゃないよ。

瀧：　昔のオマエってさ、例えばオレ達が百円のつもりで“百出せよ！”って言ったら、平気な顔して百ドル札出してたようなもんじゃん？

卓球：　で、あげくその金の一部で缶ジュースおごってやったら“わあ、ありがとう”って感じで喜んでたようなもんだし。

瀧：　“ちょっとヘンだけど、まあいいか”ってな（笑）。

卓球：　違うよ違う。“うわあ、ノド乾いてたんだよね、ボク”って感じ（笑）。

瀧・卓球：　ギャハハハハ！

まりん：　ひどいなあ……。

卓球：　いいじゃん。もう慣れたんだから。

まりん：　そういう問題かなあ？

瀧：　そうだよ、そう。……ところで今回のテーマって何だっけ？

担当：　恒例の一年総括ですわ。

瀧：　あっそう。……今年ねえ、どうだったかな。何もなかったわ。オレ。

まりん：　終わりぃ？

卓球：　話それるけどさ、恥ずかしい思いってしたことあんだろ？

まりん：　そりゃあ、あるけど。

卓球：　でな、昨日面白えことあってさ。

瀧：　オレのことかあ？　ヤメてくれえ〜。

卓球：　コ、コイツがさ（笑）……あ〜もう思い出しただけで笑うー。

まりん：　なになに？

卓球：　昨日、瀧とオレでマッサージ行ったスよ。 そん時、終わってから瀧がエレベーターの中で“ヤベエよヤベエよ”とか言ってるから“何がだよ？”って聞いたんだ。 何かしんねえけど、早くその場所を離れたがってるから。

まりん：　うんうん。

卓球：　昨日、オレが履いてたクツって履くまで時間のかかるヤツで、瀧があせって“オレが金立て替えとくぞ”って焦ってるからおかしい、と思って。 聞いたら、“ヤベエヤベエ、あんまり気持ちイイもんだからウトウトして、あげくブゥーッって屁こいちゃった”だって（笑）。

まりん・卓球・担当：　ギャハハハハ！

卓球：　あげく自分は居眠りしてて、その屁の音で起きたんだって（笑）。

瀧：　……あれは恥ずかしかったわ、うん（笑）。

卓球：　しかもベッドが隣どうしだったんだけど、コイツのマッサージが終わった後に同時に屁をこいてビクッとしてる顔ったら、ヨダレまで垂らしてんだよ？

瀧：　ただのバカだよね。

卓球：　うむ。……でもさ、そういう事件って女と寝てる時によく起こんない？

瀧：　あるよ、あるある。

卓球：　だろ？　まりんは？

まりん：　オレ？　おれは屁はないな。

瀧：　なんつーかさ、そういう時って夢か現実かわかんなくなるんだよね。

卓球：　実際そうなった時にゃあ、トボけるしかねえもんな。

瀧：　そうそう（笑）。

担当：　あのー、一年総括は……。

卓球：　忘れてた。総括だよ総括。ホレ、まりん、何か挙げてみい。

まりん：　一月はメンソールやってて、二月もそうで、三月キャンペーンで……。

瀧：　忙しいって言っても今年はわりとゆったりしてたからな、スケジュール。

卓球：　でもさ、今年はウチら色々あった一年だったよね？　激動じゃなかった？

まりん：　どうだろ？　そうだったかな。

卓球：　いやあ。オレは人生の分岐点だったような気がするわ。

まりん：　そうかあ？　でも確かに早くてアッと言う間だったけど……。

卓球：　デビューして三年経ったしな。

まりん：　でもさ、三年といえば、例えば高校だったらもう卒業だよ、君達は。

瀧：　……何を言ってんだ、オマエは？

まりん：　あれ？　……だってそうでしょ。三年といえばデビューしてから今までと同じでさ、比べてみると早くない？　 早くないかあ……何言ってんだろね、オレ。

卓球：　やっとわかった？　ならいい。

まりん：　とりあえず、自分でもわかんないんだけど、最後まで話せばどうにかなると思ったんだけど……駄目だった。

卓球：　いいよ、もう。

瀧：　まあ、そんな感じでな、きっと来年もアッと言う間に過ぎてしまうんだよ。

卓球：　強引にシメるな（笑）。

担当：　もっと総括して下さいよー（泣）。