瀧：　おいおい、遅刻しといて“泥棒”はねえだろう。

卓球：　いや、だからホントに入られたんだって！

瀧：　あー、はいはい。で？

卓球：　マジだよ！　ホントに！

まりん：　……何か盗まれたの？

卓球：　機材とかは平気だったんだけど、オレが取材とかでよく着てた服とか写真とか。アルバムから取ってるんだぜ？

〈臨時ニュース ─ 石野卓球、泥棒に入られる！　ここからはプライベート保護、掲載不能の為、一部カット〉

瀧：　泥棒といえば、昔、ウチから“テトリス”がなくなったことがあったな。

卓球：　“テトリス”？　ああ、それオレだわ。

瀧：　なぬー、オマエだったのか。

まりん：　そういえばキミ（卓球）から僕“ファミスタ”借りてるよ。

卓球：　“ファミスタ”？　ああ、それ瀧のだよ。瀧の。

瀧：　なんだなんだキミ達は。オレの知らぬ間に。返せよ、ファミコン。

卓球：　わかったよ。……ところで、泥棒といえばさ、オレんちに人られてからちょっとたった時に、朱鷺さんから電話があったから話したんだよ。 「空き巣に人られてさあ」って。そしたらさ、朱鷺さんも経験あったらしく話すんだよ、そのことを。 「私も今の家に引っ越して来てからヘンなことがあったんだけど、ある日、 出かけて帰ってきたらテーブルの上にきつねうどんが2杯乗ってたことがあったの」だって。

全員：　ギャハハハハハ！（爆笑）

卓球：　ヘンだろ？　そのきつねうどんはインスタントのやつなんだけど、別々にビニール袋に入って並んで置いてあったんだってさ。

瀧：　そういう人、いますよねえ。

担当：　いませんよ、普通は（笑）。

卓球：　でもさあ、オレここんとこ気分がダークでちょっと落ち込んでたんだけど、今回の空き巣の一件で熱くなったら気分が晴れちゃって（笑）。

瀧：　よかったじゃねえか。……でもアレだな。空き巣ってのは捕まえにくいぞ、きっと。大体、顔がわかんないじゃん。

卓球：　ああ、まずヒゲは絶対生えてるだろうし。

瀧：　あとハンチングみたいな帽子もかぶってるだろうしな。

卓球：　そうそう、ケラさんちも泥棒に入られたことがあってさ、仕事を終えてケラさんが家のドアを開けたら、知らない人が冷威庫のドアを開けてたんだって。

全員：　ギャハハハハハ！（爆笑）

卓球：　凄いだろ？　結局、ファンだったらしいんだけどさ。

瀧：　ああ、そういうヤツいますよ。オレも経験ありますもん。おみやげ持ってきたりするヤツとかね。

担当：　それは別にいいじゃないですか。

瀧：　んん？　いや、だって「修学旅行のおみやげです」とか言ってカステラ出されてもさ。 ……だから「カステラは今ちょっと」とか言って断ってみたんだけど。

まりん：　でも家まで来るファンは困るよね。僕も前に玄関の表札盗まれたし。

卓球：　なあ。郵便物取られるなんてしょっちゅうだし……。 でもさ、ウチらでこれくらいなんだから、有名なタレントとかはもっとひどいんだろうな。たまらんよ、やられる側は。ホント。

瀧：　コレをなあ、何人のヤツが見たり聞いたりするのかわかんないけど、オマエら、オレ達に向かってそういうことやると恐いぞ。 覚悟しとけよ、おい。

卓球：　マジでね、オレは今回の犯人を、何百万使ってでも捕まえる！　絶対捕まえるよ、わるいけど。探偵使うもん。 そしてソイツの人生をブッ壊してやる！

瀧：　当然だな。ブッ壊してやんないとわかんないもん、絶対。

卓球：　だってさ、服なんかはいいんだけど、オレの大切なドラムクラブのCDが取られてんだぜ？

まりん：　それは瀧が持ってるんだろう？

瀧：　ドラムクラブ？　ああ、それオレだわ。

まりん：　よしっ、瀧の人生をブッ壊してやれ！

卓球：　（笑）いや、でもさ、わからないことはないけど、普通、ファンでもさ、家には上がりこまないだろう。家には。

担当：　でもファンが家の前で待ってる、なんてことはよくあるんでしょう？

卓球：　もー、毎日。毎日ですよ。

担当：　家の前で何してんだろう？

卓球：　んん？　例えばね、写真撮ったり。あっ、そうそう。 写真といえばさ、この前オールナイトが終わった後、家の近くまで来たら?パシャッパシャッ”とか光るから「おっ？　こりゃ一雨くるな」と思ったら、カメラを持ったバカ共でさ。 カミナリかと思っちゃったもん。オレ。……でさ、また違う日に朝方、窓を開けたらまたフラッシュだよ。“パシャッパシャッ”って……

千葉：　ああっ、こんにちは！（千葉麗子登場！）

瀧・まりん：　ありゃりゃ、こんにちは。

千葉：　あのー、何やってるんですか？

まりん：　何って、コレお仕事なんですけど、一応。

千葉：　へえ〜っ。（ホントにコレが仕事なの？って顔をして）じゃあまた！

瀧・まりん：　お疲れ様です〜。

担当：　……カワイイっスね、千葉麗子。

卓球：　だれだれ千葉麗子って？　知んねえぞオレ。

まりん：　いや、前にちょっと一緒になったことがあって……。まあいいよ、で？

卓球：　いやだから、家の前に待ってるブス共って大抵ホラ、パッチン止めしてんだろう？　そのパッチン止めにオレはどう復讐したかというと…… すかさずビデオカメラを手に取って「待て〜！」と追っかける追っかける。

全員：　ギャハハハハハ！

瀧：　それ映ってんの？

卓球：　映ってる映ってる。バッチリだよ。

瀧：　あっそう。見てー。

卓球：　で、結局コンビニまで追い込んで客のフリなんかしてるから、アタマにきてオレも店にカメラ持って「登場〜！」って感じでずかずか入ってって撮ってやったよ、 そのパッチン止めの顔を。

まりん：　そしてら？

卓球：　泣いてんの。泣くんだぜ？　ふざけんなっつーの。

まりん：　泣くならすんなよなあ、そんなことさあ。

卓球：　しょうがないよ、わかってんだもん自分でも。こういう仕事とてるとさ、我慢しなきゃなんないじゃない？　 でもねえ、どこまでが売り物かってことを考えてもらわないと。

瀧・まりん：　だね。

卓球：　まあ、とにかくさっきも言ったようにオレんちに入った空き巣は、オレが絶対捕まえて、ソイツの人生ブッ壊してやる！　絶対にな！