濡れシビ オンライン

第47回

只今、電気ゲルーヴが人気急降下中(?)にもかかわらず、なぜか瀧にトレンディ・ ドラマ出演の依頼が。これで人気挽回なるか? 誌上にて公開リハーサルだあ!

卓球: こないだ瀧とトルコ料理屋に行ってさ、食いながら“電気グルーヴ最近雑 誌に載ってないじゃん? 売れてねえよなあ”って話で盛り上がったんだけど。

まりん: ははははは、確かに(笑)。ちなみに今日は5月7日だけど、先月にシン グルが出たばかりのバンドですよ、僕ら。

担当: そう? 結構、見ますけどね。

卓球: いやいや、めっきり減ったよ。

まりん: なんだろ? ほされてんのかな。スチャはあんなに売れてんのにな。

卓球: まあ、そんな中、瀧はドラマに首ったけって感じでな。あ、道下さん知っ てる? 瀧がドラマに出んのって。

担当: えっーーーーっ! 知らなかった。なになに、どんなドラマなの?

瀧: 『中学生日記』。

卓球: そうそう、先生よりデカい生徒役で。見下ろしちゃってな、先生のことを。

担当: ウソぱっかり(笑)。で、ホントのところは? トレンディ・ドラマ?

瀧: うん。

卓球: 「うん」って、オマエー!(笑)

瀧: あ、ついうなずいちゃったんだけど。

まりん: でも、ちゃんとしたドラマなんだよな。……記者会見とかやんの?

卓球: そりゃ、やるだろう。フラッシュパシャッパシャッって感じで。しかも上 着を被せられて。

瀧: もちろん質問はゼロ。

卓球・まりん・担当: ギャハハハハハ!

まりん: 共演者って決まった?

瀧: うん。永作博美とTOKIOの長瀬智也、それから森本レオ。

担当: 豪華なメンツじゃないですか。

卓球: 確か“正治”って役なんだよな。

土井: そうです。確か台本が……。

卓球: えっ、台本あんの? あ、ホントだ。見して見して! ……ふむふむ、なる はどね。オマエは毎週あるバンジー・ジャンプのシーンに出てくるワケだ。

まりん: 世界各国からな。うわ、貨物列車に飛び乗るシーンも。(←全部ウソ)

卓球: 瀧瀧、ねえねえ読んでよ台本。

瀧: そう? んー、どれどれ。「オレたちの親父やおふくろが残してくれたこの店 を潰そうとしているヤツなんだぞ!」。

卓球・まりん・担当: プッ!

瀧: 「わかってるのか!」。

卓球・まりん・担当: ギャハハハハハ!

まりん: 最高だな、気持ち込めちゃって。

卓球: このドラマのオンエアが始まるまでに、8ミリかVHSの一体となってる ビデオ買おうと思ってるんだ。それまでオレのMacもパワー・アップして映像 も取り込めるようにしとかないと。

瀧: おうおう、それを使って自分なりのドラマ作ってくれよ。

卓球: 一番、楽しみなのはセリフがないときのオマエの演技? 喋ってる人の後 ろとかにいるときは注目だよな。

瀧: いわゆる“無言の演技”ってヤツね。

まりん: うわー、楽しみ(笑)。

卓球: ま、瀧はいつかやると思ったけどね、ドラマは。でも結構、 早かったよな。

担当: 時間帯は?

瀧: 月曜8時。

卓球: ちょうど『HEY! HEY! HEY!』の裏番組なんだよな。……だからコイ ツがそのドラマに出るおかげで、電気グルーヴはもうあの番組には 出れなくなるかもしれないんだぞ。

まりん: マジで!? 

瀧: 勝手に決めさせて頂きました、私が。

まりん: しょうがねえなあ、もう。

卓球: ところでキミたちはソロの作業終わったの?

まりん: 僕はもうそろそろ終わりますよ。

瀧: オレももう少しで終わり。

卓球: いいなあ、オレ、なんだかメチャクチャ忙しいぞ。

まりん: 君はなにかといろいろあるからねえ。ところで今なにやってんの?

卓球: ソロと平行してオレのバンド、雷マラソンのギグがあるから、そのリハ。

まりん: ギグ(爆笑)! いいなあギグ。

担当: あ、ところでソロのBOXっていつ出るんでしたっけ?

卓球: 8月2日。今回もちゃんとプロモーションして売んなきゃな。オレ、自分 の母親にも言われたもん。「アンタ最近雑誌に出てないけど大丈夫なの?」って。

担当: ははははは、心配してくれてんですね(笑)。じゃあ、ここでプロモーショ ンしときましょうよ。

卓球: はは〜ん、さてはこのページでプロモーションさせといて、リリース時に インタビュー載せないつもりだろ? 最近オレたちが人気下降線だからって。さ みしいもんだよな。

担当: そんなことないですよー(笑)。

まりん: でも今、なに演れば人気出んのかなあー。やっぱりラップなの?

卓球: あ、ラップといえば今度出るオムニバス・アルバム(『今夜はラップダヨネ』 キューン・ソニーより6月8日リリース!)にオレと瀧が参加してるっスよ。

担当: ああ、人生の新録でしょ?

卓球: 違う違う、正式には“人☆生”で、真ん中に☆が入ってるの。一応、ドリル キング・レーベルの最新アーティストで、久々にラップ演ってんだよな。

瀧: そうそう、特にオレは演技の出来るラッパーを目指してるから。

卓球: そういや瀧って流行もんってほとんど手ぇ出してるよな。ターン・テーブ ル、ラップ、バンド、ダンス、それからF1……相撲とJリーグだけは瀧レーダ ーに引っ掛からなかったみたいだけど。

瀧: いや、Jリーグは結構、見に行ったよ。国立(競技場)とかに。

まりん: うわ、マジ? やばー(笑)。

卓球: ところでまりん、オレここ(信濃町スタジオ)来んの久々だけど、オマエ ちゃんとレコーディングやってる? 確か動物と一緒に作業やってんだよな。

瀧: アニマル・レコーディング。AR。

卓球: 砂原良徳、アニマル・レコーディングによるソロ第1弾、ついにリリース。

瀧・まりん・担当: ギャハハハハハ!

卓球: ちょっ、ちょっと持てよ! こんなの全然面白くないじゃん。みんなかな り鈍ってんじゃねえか?

まりん: 確かに。今日は全員疲れてるわ。

卓球: 面白いものがわかんなくなってきてるだろ? だって瀧がさっき「アニマ ル・レコーディング」って言った後、なんて言ったか覚えてるか? 「AR」たぞ、 「AR」。なぜ略す? そしてなぜこんなことが面白いんだ? ボケてるよー。

瀧: 活字にしたときが楽しみだな。きっと、全然つまんないぞ。


いやホントつまんないわ。結構、あの日は担当、土井さん含む全員が疲れており、 しょーもないことで大爆笑。とりあえずテープの中では盛り上がっております。 さて、こんなテープでも欲しいというアナタは、いつもどうり「濡れシビ・テー プ希望」とハガキに書いて編集部まで送って下さい。来月はいよいよ4周年だ!



※R&R News Maker 1995年7月号 (No.82), Victor Entertainment. p55 より転載

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