卓球：　三十路のピエール（笑）。

瀧：　とっくにリーチはかかってるんだよ。もう8月（取材は7月でした）でしょ？　 ……9ケ月後には。

まりん：　……30歳。

マネージャー：　僕の身の回りでは、結構“30かぁ……”って考え込む人がいたん ですけど、そういうのってあります？

瀧：　俺は30になったら、変わるよ。

マネージャー：　マジで？（笑）

卓球：　ビジュアル系に？

全員：　ビジュアル系（笑）。

瀧：　いや、マジで。変わるよ。

まりん：　でも30は結構重くのしかかるんじゃないの？

瀧：　30でフリチンになってるヤツとか、あんまり見ないもんな。

卓球：　ダハハハハハッ。

瀧：　フリチンでピターンピターン（腰を左右に振りまくる動作を示す）ってやっ て、“何歳？”“え、30ですけど”って（笑）。って言うかさ、10代とか20代のポ コチン見せられてもさ、まだこう若いっていうかさ、そういうイメージがあるか ら、かわいげがあるポコチンとして映るけどさ、30のポコチンってさぁ。

まりん：　気持ち悪いよな。でも僕だって27歳だよ、もうそろそろ。もうすぐ30歳 か、って思うもん。30になって解禁になるものってあるの？　法律的にじゃなく てもさ、30過ぎたらこれはOKとかさ。

卓球：　立候補できる。

まりん：　あ、そうか、立候補ね。

瀧：　じゃ早速って感じで。

まりん：　生徒会以来初の。

卓球：　満を持して機が熟した頃に（笑）。一風変わった政治をな。

瀧：　一風変わった日本にしまぁ〜すって。

卓球：　知ってる？　瀧が中学の時に生徒会長に立候補した時のスローガンがね、 “一風変わった生徒会”っていうのだったって。

瀧：　でも誰も投票してくれなかった（笑）。

担当：　それはただ言ってみただけなんですか？　変わった事言いたかっただけ？

瀧：　そうそう、意味はない。

卓球：　山本さんはいくつなの？

担当：　23です。

瀧：　5回目ぐらいだな、それ聞くの。

卓球：　聞いても忘れてるんだよな（笑）。

瀧：　そう言えば、最近名前とか年とか覚えないよな。

卓球：　覚える気がないからだろ。

瀧：　ま、そうだと思うけど（笑）。

卓球：　あと、うちらはこの仕事だからっていうのもあると思うけど、例えば何か の仕事で1回だけ会った人っているじゃん？　そういう人にパッと会って“あっ、 どうも！”とか言われても、ちょっとひいちゃうところあるじゃん？　相手に対 してはすごく失礼なんだけどさ。そういうの身についちゃってるよな。

瀧：　必要以上の敬語でいくんだよな、そういう時は。“あ、ご無沙汰しております” とか言っちゃって。

マネージャー：　で、柏手の出方を見る？

卓球：　相手の出方と、あと自分の中の名刺ケースをサーッと検証（笑）。あれえ？　 ないぞー？　とか思いつつ。

瀧：　言われても分かんないことあるよな。

卓球：　向こうは分かってるもんだと思って話しかけてきて、“あの時はどうも、大 変でしたよねぇ”“そうですよねぇ”なんて散々話して（笑）。“じゃあお疲れ様でし た。また今度！”なんて言って別れて、“誰だっけなぁ”ってな。

まりん：　どこで会ったかを聞き出す為に、そっちの方向に話持って行ったりして。

卓球：　“最近忙しいんですか？”とか。

瀧：　だって俺、全然思い出してもいないのに思い出したフリすることあるもん。 “あぁあぁ、そうですよねぇ”なんて。

まりん：　恐る恐るな、それも。

瀧：　で、“ほんじゃ、急ぐんで”って。急いでないのに、手にファミコン持って。

全員：　ダハハハハッ（大爆笑）。

卓球：　それも旧ファミコン（笑）。

瀧：　旧ファミコンね（笑）。

担当：　でも、今までどれぐらいの人と会ったかなんて、もう分からないですよね。

卓球：　分かんないよ。あとたまにあるじゃん、“覚えてます？”っていうの。“昔 ね、人生の頃、対バンしたバンドでベース弾いてたんですよー”とか言われても ……って感じだよね（笑）。

瀧：　あるある。分かんないよ、そんなの。

卓球：　女の子の顔覚えないんだよな。男と女だったら、女の方が覚えられなくな い？　どう？

瀧：　うーん、半々かなぁ。

マネージャー：　男ですかねぇ。

まりん：　俺同じ。覚えないもん。

瀧：　男ばっか覚えてるんだ。

卓球：　男は結構覚えてるねー。女の人って風貌がよく変わるじゃん？

瀧：　まあね、髪形変わったらもう全然分かんなくなっちゃうもんね。

卓球：　男だとさ、誰かに似てるとかさ、変なクチビル、とかさ、そういうことで 覚えたりしない？

瀧：　あだ名がつけば覚えるんだよな。

卓球：　泥棒面とか小フランケンとか。そういうのがつけば自分の中で整理しやす いんだよな。あ、こいつは妖怪系とか。

瀧：　白子とか、ビッグ発言するヤツとか（笑）。

卓球：　でもそうなっちゃうじゃん？

瀧：　自分の中のホルダーにちゃんと入れられるヤツは覚えてるんだよな。

卓球：　あくまでも最初のうちだけで第一印象だけだけどさ、でもそれしかないじ ゃん？　失礼なんだけど。

瀧：　でもそれぐらいしかないだろう。

卓球：　でもそれ言ったらうちらだって、俺は多分相手の人のまゆげホルダーの中 に入ってるし、瀧はフランケンホルダーとか妖怪系に入ってんだよ。

瀧：　インタビューとかで最初に紹介される時も、このまゆげのヤツが卓球で、で けーヤツがピエールで。

卓球：　そうじゃないヤツがまりんで。

瀧：　残りがまりんでっていう（笑）。

卓球：　それで“ところでまりもさん”って、うろ覚えで（笑）。“まりりんさんは” とかな（笑）。

まりん：　あった、まりもって呼ばれた事。

瀧：　まりーんとかな。

まりん：　まりーんね。

卓球：　あと、まだ人生の頃、瀧がタタミって名前だったころに、“さて今日のゲス トは、人生のはさみさんです”って紹介されたよな。

瀧：　誰がはさみ？って。

全員：　ダハハハハ（爆笑）。

瀧：　刃物になっちゃって。

卓球：　名前ではさみ、ってなぁ。タタミもかなりのもんだけど、はさみもなぁ。

瀧：　文房具だもんな（笑）。