瀧：　インド、ネパール、そして静岡と。

担当：　世界をまたにかけ。

卓球：　三都物語。

担当：　JR東海。インドはどうでした？

瀧：　インド、かなりキてた。すんごいキてた！　想像以上、あの国は。でも凄い よ、ホントに。キてたよ。

卓球：　来てたんじゃなくて、瀧が行ってたんだけどね。インドが来てたんじゃな くって（笑）。

まりん：　来るわけないじゃん！

卓球：　“今回4度目の来日を果たしたインド!!”（笑）。

まりん　さっき写真を見せてもらったんだけど、1週間ぐらいなら行ってもいい かな、って気もちょっと起こった。俺みたいなヤツが行くと結構痛い目に遭いそ うな街？　そうでもない？

瀧：　面白いけど薦めないね。

まりん：　あぁ、そう（笑）。

卓球：　だって特に興味がなくてプラッと行くとこじゃないだろ？

瀧：　うん。それでさ、インド人ってさ、もの凄いしつこいんだ、客引きが。バリ とかでもあるけど、あれのもっと凄いヤツでさ。「ニッポンジン？」とか言うから さ「うん、そうだよ」って答えたら「カーペット、カーペット。ヤスイヨ。ミル ダケミルダケ」とか言ってきてさ。「いらないから」とか言うと、300〜400 メートル、ずーっとくっついて来るんだよ。「デモ、ミルダケ、ヤスイカラ。ワタ シヲシンヨウシテクダサイ」とか言って、ずーっとついて来てさ。マジで俺、何回 かキレたもん。

担当：　何泊だったんですか？

卓球：　1泊。

瀧：　1泊。

卓球：　たったの1泊（もちろんウソ）。

瀧：　インドに行ってみた感想はね、インドという国だと思うよりも、インドって いう星だと思った方がいい、って感じ。

担当：　地球じゃない、っていう。

瀧：　そうそう。インドっていう星に来ちゃいました、ぐらいの感覚。

まりん：　物価は安いんですか？

瀧：　物価は安いです。

まりん：　さっきミリンダ飲んでた写真があったけど、1本いくらぐらい？

瀧：　ミリンダ1本ねぇ……水が10ルピーで30何円ぐらいだから。ジュースは8ル ピーぐらいかなぁ。

まりん：　あぁ、やっぱ安いわ、全然。

瀧：　あとな、ボラれたよ。必ずボラれるね。日本人旅行者がインドに旅行に行っ てボラれずに済むことはまずないね。

卓球：　でもたかが知れてるんだろ？

瀧：　知れてる。こっちの単位で50円が100円になる、ぐらいのもんだけど。向こ うのヤツにしてみれば「ヒヤッホォウ！」って感じなんだよ。段々値段が分かんな くなって来る。高いんだか安いんだか。

卓球：　仏像買ったんだろ？

瀧：　そうそう！　向こうで仏像買ってさ。1万8千円の仏像を買ったんだけど、で っかいヤツだったからちゃんと梱包して送ってくれよ、って言ったら、送料に3 万円かかります、って言われて（笑）。ま、しようがないから3万円でちゃんと 梱包して送って下さいね、って言ってさ、マネージャーに国際電話して「仏像が届 くから受け取っといて」って伝えておいたんだけど、開けてみたら仏像が粉々に なって届いたんだって！（笑）

担当：　3万円もかけたのに!?　素材は何でできてる仏像なんですか？

瀧：　一応金属だよねぇ？　鋼みたいな金属のヤツなんだけど。

担当：　それが粉々になるんですか？

瀧：　粉々になったんだよ。壊して送ったんじゃないかっていうぐらい（笑）。

まりん：　ホテルのヤツとかがガーンガーンって叩いてから桐包して。

担当：　3万円そのままもらっちゃって。

瀧：　金とかも凄いんだよ。湿っちゃっててきったねえんだよな。

まりん：　紙幣なの？

瀧：　ほとんど紙幣。

担当：　一番高いお金の単位っていくらぐらいなんですか？

瀧：　100ルピーだったけど、日本円で言うと300円。

卓球：　それで仏像とか買うと、すげえ分厚い札束になるだろ？

瀧：　仏像はカードで買ったんだよ。

まりん：　カードは使えるんだね。

瀧：　カードは使えるよ。

まりん：　よく分かんないとこだね。移動ははとんどタクシー？

瀧：　タクシーとリクシャっていう、3輪のバイクみたいなものの後ろに座る所が あるヤツ。金額をいちいち最初に交渉しなくちゃいけないんだよ。「ヒルトンホテ ルまで20ルピーで」とか言うと、向こうが「いや、50ルピー」とか言ってきて。

卓球：　で、最終的に500ルピーぐらいになるんだよな。まず瀧が「20ルピー」 って言って向こうが「50」って返してきたら、コイツも負けず嫌いだから「じゃ あ70！」って言って。さらに「100！」。競り落とした!!って感じで（笑）。

まりん：　やったぁ!!って感じ（笑）。

瀧：　あとネパールでさ、カトマンドゥからポカラっていう所に行ったんだけど。 ポカラって中心地というよりは田舎の方で割とのんびりした所なんだけど、そこ に行こうと思ったら飛行機が飛ばなくてさ。空港まで行ったら「飛ばない」とか 言われて、戻って来て。

卓球：　プイッ!!　今日は飛はないっ!!

担当：　スネちゃって（笑）。

瀧：　（笑）しょうがないからホテルに戻って四駆の車をチャーターしてさ。ポカ ラまで5時間ぐらい、山道を延々ずーっと、走ったんだけどさ。俺のオヤジぐら いの年のやせ細ったオヤジと2人っきりでさぁ……さすがに5時間もあると英語 のボキャブラリーもそんなにないしさ、向こうもそんなに喋らないから、段々話 がつまってきちゃってさ。

まりん：　5時間はキツいねぇ。その乗り物に5時間乗って、って言われても、俺 は乗らないもんなぁ、きっと。

瀧：　ウインドーガラスとかもヒビ入ってるんだよ、ピシッって感じでさ。それで、 この沈黙をどうしようかなぁと思ってたら、向こうが「オマエ、日本で仕事は何 をやってるんだ」って言うからさ、「俺はジャパニーズミュージシャンだ」って。 ネパールとかあっちの方って、“シャングリラ”っていう単語が“豪華なもの”っ ていう意味で、凄い頻繁に使うのね。例えばネパールのロイヤルネパールエアラ インのファーストクラスのことを“シャングリラクラス”とか言ったりさ。これ は話のネタになると思って「俺が日本で出したニューエストシングルは『Shangri-La』 っていうんだ」って言ってさ、冗談で「歌おうか？」って言っ たら「おう！　歌ってくれい！」って言われちゃって（笑）。その車の中でワン、 ツー、スリー、フォー、♪シャングリラ彼女が唄った〜♪って。

まりん：　歌ったのぉ!?

瀧：　♪夢でkiss kiss kiss♪って感じでさ（笑）。1番だけ歌っ て「どう？」って聞いたら「まあまあだな」だって（笑）。