卓球：　もうなってる。

まりん：　もうやってる。

卓球：　ウチら、今日を最後に次は12月まで顔合わせないんだよ。

担当：　淋しいですねぇ……。

卓球：　ま、一番淋しがってるのは瀧だよね。今日、最後だからスーツ着てるし。

瀧：　財布に写真も入れてるしね。

担当：　でも去年『A』をレコーディングしてる頃から、ずーっとみなさん一緒だったじゃないですか？

卓球：　前半は特にね。

担当：　バラバラになってしばらく会えないのも久しぶりなんじゃないですか？

まりん：　うん、割とそうだね。

卓球：　『A』のレコーディングの頭から考えるとね。

まりん：　1年近く、ほぼガーッと、3人くっついてやってたもんね。

卓球：　一時期なんか凄かったよなぁ。5月とかそれぐらいの頃。ツアー中！　マジであの頃って、寝てる時以外 ずーっと一緒にいたじゃん？

まりん：　うんうんうん！

卓球：　まず会場に行って、リハーサルやって、本番やって、打ち上げでメシ食って。で、その後初めてバラけて お互いのプライベートな時間になるんだけど、次の日の朝7時にロビー集合とかでさ（笑）。そのまままた東京に 戻ってテレビ出て、とかさぁ……ホント寝てる時以外はずーっと一緒にいたよなぁ……嬉しかったなぁ、あの頃は……（笑）。

瀧：　勃起しまくりだったよな、お互い（笑）。ま、でもここ1、2カ月は結構バラバラだったもんね。

卓球：　BLITZ（8月の追加公演）終わってからはね。

まりん：　たまに会いつつ、って感じ。

瀧：　だんだんグラデーションが薄くなってくるって感じ。

卓球：　そうそう、シングル出るんだよ、12月1日にライヴビデオと一緒に。『ポケット カウボーイ』がアニメの主題歌に なったでしょ、エンディングテーマに。

瀧：　あれ、もうやってるの？

まりん：　やってるらしいよ。

卓球：　まだ見てない？

瀧：　うん、まだ見てない。

まりん：　俺もまだ見てない。

卓球：　俺、こないだビデオ見たよ。曲に合わせてキャラクターが踊ってた。本編はまだ見てないんだけど、 思ったよりメルヘンだった。あの……さくらももこ、 じゃなくて桜金造？

瀧：　♪小山ゆうえんちぃ〜〜〜。

卓球：　初のアニメ化！

全員：　ギャハハハハハッ（笑）。

卓球：　しかも劇場版。桜金造と青大将の2人が主演でな！

担当：　それって1曲入りなんですか？

卓球：　ううん。『ポケット カウボーイ』が4バージョン入ってる。オリジナルとリミックスとカラオケとアカペラ。

まりん：　濃いよねぇ、思ったより。

卓球：　アルバムとかぶってないから、絶対買った方がいいよな。

まりん　リミックスは割といいよね。

担当：　ライヴビデオも出ますよね。ビデオってBLITZが両日ごちゃまぜって感じで入ってるんですか？

瀧：　多分2日日のだと思うけど。

卓球：　そうそうそうそう。

担当：　ビデオ久しぶりですよね。

瀧：　そうだねぇ。NKホール以来？

卓球：　っていうかライヴビデオの3本って凄いよね。クリップ集もないもんな。

担当：　ラストに『Shangr-La』のビデオクリップが入るらしいですね。

卓球：　うん、おまけでね。だから対外的には動いてる感じになってるんだけど。

担当：　そしてまたソロ活動。リリースは春ぐらいですか？

卓球：　そのぐらいだったっけ？　3月4月とかそのぐらいだよな？

まりん：　出るのかなぁ……頑張らなきゃ。

担当：　瀧さんのゲームの方は？

瀧：　ゲームは年明けに。

担当：　あっという間に年末ですよね。

卓球：　今年ももう1ヵ月半（取材時点では）しかないんだぁ。でも実は俺、まりんより締め切り遅いんだよ。

まりん：　あぁ、そうなんだ。俺、早いんだ、そうなんだ……（溜め息）。

担当：　忙しかったですね、この1年。

卓球：　いいことだよ。でもやっぱりずーっとこのペースでは行けないね。最近のバンドって、みんな延々この ペースで回転してるんでしょ？　音楽作る暇なんかないよねぇ？　ホントにさぁ。

まりん：　そうだよねぇ、よくできるよねぇ。スタジオにチャッと入ってチャッとやって、チャッとできちゃうのかなぁ。

卓球：　だってスタジオに入ってから試行錯誤するっていう感じじゃないだろう。

まりん：　歌詞の方で悩んだりするのかな。

瀧：　悩むのかなぁ、歌詞で。

卓球：　自分が外から見られてるイメージからずれちゃいけない、っていうのはあるだろうけど。

瀧：　このサビの部分では、このキメの単語を使えばベター、って感じか。

まりん：　わかるわかる。

卓球：　ウチらと違うのは、そこで余った時間でプロモーションやったりするところでさ。でもここまでくると もう同業者じゃないよな。

まりん：　違うよね。でも同業者だと思われちゃうんだよね。

卓球：　何て言ったらいいかなぁ……プロレスラーとプロゴルファーが違う職業だっていうようなもんでさ。 例えばプロレスラーは見せることを前提にやってるスポーツじゃん？　でもそこは誰も否定しないし、 それに対して金を払うしさ。

まりん：　プロレスラーも微妙だよね。

卓球：　あれは目立ちたがり屋のスポーツだよ、絶対。

まりん：　でも最近ショープロレスって、ちゃんと成立してるもんなぁ。

卓球：　プロレスの魅力ってさ、やってるヤツの魅力はもちろんなんだけど、ホントに技と技、力と力で ぶつかってるわけじゃないじゃん？　相手がこう来たらこう受け身を取るとか、それのかましあいなわけじゃん、結局。 そんな中でこう、 いかに自分サイドに試合を持ってくかとか、いかに自分の見せ場を作るかっていうところに賭けてる わけだろ？

まりん：　体力的な勝負だけじゃないもんね。そういうのあるよね。

卓球：　そのやり取りを上手く見せつつ、自分もカッコよく見せる。仮面ライダーごっこに近いよな。

まりん：　あぁ……かも知れない。

卓球：　「トォ！」って感じ。「うわぁ、決まったぁ！」　っていうさ。

瀧：　やられてる時もさ、「今の俺のやられ方っていい！」っていう感じ。

卓球：　で、必ず上手い具合に逆転して、「今の俺、おいしい」っていうのがあるわけじゃん？　ま、みんながみんな そう思ってるかどうかは分からないけど、でもきっとそういうスポーツじゃん。

まりん：　でもプロレスはそれでいいと思う。見てて面白いし。

卓球：　スポーツっていうか、プロレスがショーって言われるっていうのは、やっぱそういうところだよね。