濡れシビ オンライン

第79回

今回は東京が大雪の影響でパニックに陥った翌日の取材だったのですが、メンバーの皆さんにはそれほど影響がなかったようで…。

担当: 久々なんですか、みなさん。

まりん: いや、年末とかに色々。

担当: 離れ離れ期間はみなさんそれぞれいかがでしたか?

瀧: 止まれ止まれ期間?

担当: 離れ離れ期間。

瀧: いや、別に。

担当: 何をやってたんですか?

瀧: 何もしてなかったよ。教授と打ち合わせさ。

担当: 教授……。

卓球: 篠沢教授と。

まりん: 何の打ち合わせだ(爆笑)。

担当: 年末とかお正月とかは?

瀧: 年末何やってたかなぁ……?

まりん: あんまり盛り上がってないよね、世の中。昔ほど盛り上がらなくなってるよね。つまんないもんね。

瀧: でも年末のクリスマス気分より正月気分の方がいいな。あの街の感じよりは正月の冷めてる感じの方が。 クリスマス、渋谷行ったけど凄かったね。周りのヤツの悪口言いまくりながら歩いてたもん。

担当: お正月は親戚の子供とかにお年玉あげたりしたんですか?

瀧: した。甥っ子と従兄弟の子供。小学校6年生ぐらいだから、いくらあげていいか分かんなくてさぁ。

マネージャー: 5千円ぐらいじゃないですか?

瀧: とは思うけど。大盤振る舞いで1万円あげちゃった。テレビ出てるし。ナメられちゃあいけねえ、って感じで。 安いボトルは入れられねえからな(笑)。

卓球: 芸能界は見栄の世界だからな。

瀧: トランプ柄のスーツを脱いで。

卓球: 里帰り用のスーツな。「俺はサクセスしたぜ!」っていうアピールの為の。 ビッシリ金歯でな。前歯にピエールって彫られてる金歯。

全員: ダハハハハハハッ(爆笑)。

担当: お雑煮とかおせち食べたりしました?

瀧: 食ったねぇ。

担当: おせちの中では何が好きですか?

瀧: カレーライス。

全員: ダハハハハハハッ(笑)。

まりん: でも好きな人いる? 「俺、おせち好きなんだよねぇ」っていうの、あんま聞かないと思わない?  食って美味いものって入ってないんだよね、あんまり。別に夏場に「あぁ、だて巻食いてえ〜」とかは思わないじゃん?

瀧: だて巻食いながら歩いたりとかな。

まりん: 駅のホームとかでね。

担当: 確かに。ところで実家には帰ったんですか?

瀧: 帰りましたよ。

まりん: 実家方面で会ったんだよね。

瀧: そうそうそう。たまたま集まるような場があってそこに行ったら、懐かしい顔ぶれが揃っていて。

卓球: 裕次郎とか。

まりん: 森繁久彌とか美空ひばりとか。

瀧: 色々いたよ。

担当: 同年代の友達と久々に会ったりとかすると、凄く老けてたりしません?

卓球: ウチらの場合、そうでもないな。相変わらずウチらよりフラフラしてる奴もいるから。

瀧: 結構全員ちゃらんぽらんだもん。

卓球: 会社員の友達いないからな。

瀧: 全員ちゃらんぽらんで全員未婚で。

卓球: ホントだなぁ。全員独身だ。30代の会話じゃねえもん。肉体的欠陥責めてOKっていう。 しかもキツ〜く。キツければキツい程いいし。家系まで持ち出しかねない、っていう(笑)。

瀧: 先祖が悪い、って(笑)。でも言われた方も「来たっ!」って顔してんだよな。

卓球: 親の顔なんて当然だもんな。当たり前。親の顔、親の服装センス。

瀧: 親の職業とかな。

卓球: 親の職業、ひいては年収まで責めて責めまくる(笑)。

瀧: 正月だ、って言ってんのにな(笑)。

担当: それでもみなさん和気あいあいなんですね。

卓球: 表向きはね。

担当: 卓球さん、ドイツはどうでした?

卓球: ドイツはねぇ、色々大変だったよ。

担当: ドイツってどんな国なんですか?

まりん: 場所によっても違うよね。

担当: 人とかは?

卓球: 人は凄く付き合いやすい。

担当: 街は?

卓球: 街も住みやすい。

担当: まりんさん、レコーディングは?

まりん: 僕はずっと東京で。人は付き合いやすい。街は住みにくいけど。まだもうちょっとかかりそう。 どうでもいいけどさ、凄かったね、昨日の雪(この取材は1月9日、東京に大雪が降った日の翌日に行われたのでした)。

担当: 雪の影響はありました?

まりん: 特になかったよ。スタジオから普通に車で帰ってきたし。

担当: 車動きました?

まりん: うん。何の変化もなく。やっぱりちょっと滑って危なかったけどね。

卓球: 俺は昨日はエンジニアと雪合戦をやってたよ。元々早く終わる予定だったんだけど、雪が酷いからもう帰ろうって言って。 でももう環七が全然動いてなくて電車も止まっちゃってたから、じゃあゆっくり腰を据えて酒でも飲もう、っていうことになってさ。 酒を買いに行ったんだよ。そしたらもう、みんな小田急の線路の上を歩いててさ。 凄いんだよ、女子高生とかさ、膝とか真っ赤にして歩いてるんだよな。

瀧: 何時ぐらい?

卓球: 10時ぐらいかな。で、「どこまで歩くんですか?」とか聞き合ってるんだけど、あれ、もう災害って感じになっててさ。 普段はそんなに知らない人同士で話したりしないじゃん? それが結構普通に会話が成り立っててさ。 「どこまで歩くんですか?」「僕、成城学園までなんですよ」。 女子高生の子とかが「ここ歩いてけば帰れるよぉ!」とか言ってたから「どこまで帰るの?」って聞いたら「私たち、向ヶ丘遊園!  あああっ! 電気グルーヴの人じゃないですかぁ! 写真撮っていいですかぁ?」だって。 で、その写真撮ってる横で、アシスタントがその風景を写真に撮ってて。

全員: ダハハハハハハッ(笑)。

瀧: 俺も昨日話しかけられたなぁ。昨日スタジオから帰ってきて車降りたらさ、カップルがしゃがみこんで地面でなんかやってるんだよ。 で、のぞき込んだら「あ、瀧さんじゃないですかぁ!」。で、「何やってんの?」って開いたら「雪だるまを作ってるんです!」だって。 「よおし、俺もぉ!」なんて言って、雪だるまの中に入っちゃったりしてさ。

卓球: 入りながら「明日の取材、4時30分からだったよなぁ……」なんて考えて。

全員: ダハハハハハッ(笑)。

瀧: でももっと大パニックになるかと思ってたけど。割と今日になってみたら普通だったね。 確か東京来たばっかりの時にも大雪降ったよな。卓球さ、学生服着て写真撮ったよな、雪の中で。 何で持って来てんだろ、って感じで見たけど。

まりん: ダハハハハハハハハッ(爆笑)。

卓球: 衣装だよ。

瀧: そっか、衣装か(笑)。

マネージャー: 来月80回なんだね。

卓球: もう、まりんが最初に言うセリフも、いつの間にかなくなってたよな。

まりん: “吉徳砂原”? でもそれから80回もやったんだ。うわぁ……。


テープが欲しいアナタは、いつもの通り巻末の住所「テープちょうだい」係まで送ってね。来月はいよいよ80回だっ!



※R&R News Maker 1998年3月号 (No.114), Victor Entertainment. p62 より転載

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