まりん：　あぁ、80回？　そうなんだ。

担当：　ということで、今日はここ3年分の連載のコピーを持って来ました。

全員：　（掲載されている写真を見て）うわあっ!!（爆笑）

まりん：　2人共違うなぁ……俺もだけど。別人っぽいなぁ……。何か若いね、みんな。

卓球：　これもう、既に単行本1冊分ぐらいはあるでしょ。

担当：　問題なく作れると思いますね。濡れシビで単行本を作るとしたら、どんな のを作りたいですか？

瀧：　豆本。キーホルダーにできるヤツ。

まりん：　ないな、今時そういう本（笑）。

瀧：　でも濡れシビなんかは、本を出す、っていうより、ホームページでやる、っ ていう感じじゃないの？

卓球：　でもよく続いてるよなぁ……瀧、オマエ、フケ凄いぞ。久々に見た、そう いう、フケが溜まってるっていう状態。小学校とか中学校の頃はよく見たけど。

瀧：　パラパラパラ（フケを落とす）。

卓球：　落とすなよっ、やめろよっ！

まりん：　どのぐらい洗ってないの？

瀧：　昨日洗ったよ。

まりん：　嘘だよぉ！

瀧：　昨日洗ったけど、昨日洗う前に4日間ぐらい洗ってなかった。

卓球：　今の季節は乾燥するから、出る人は出るんだよね、洗ってても。

瀧：　逆に洗った方が出る。

まりん：　そんな訳はないだろう……。

卓球：　だから洗わない！（笑）

瀧：　洗わない！

まりん：　濡れシビの次に長かったウチらの連載って何なんだろう。多分この半分 もいってないよね。

瀧：　宝島の『脳が溶ける奇病』じゃない？

まりん：　『脳溶け』？

卓球：　でもあれも10回とかそんなもんだったんじゃないか？　あれさぁ、ほとん ど“電気グルーヴ”っていう宗教の会報に近かったよな、コア過ぎて。ちょっと ヤバかったもんなぁ。後半、『力医師』の歌詞について語った週とかもあったし。 じゃあ今日のテーマは、今まで電気がやった連載についてな。

まりん：　個人もアリ？

卓球：　もちろんそれもアリ。

瀧：　俺、相当あるぞ。ネタは豊富だぞ。

卓球：　電気でデビューしてから、雑誌でレギュラーを持つっていうのと連載を持 つっていうのを凄い数やってて。その中の一環だったんだよな、『濡れシビ』も。

まりん：　そうだね、うん。俺が入った頃だもんね、始まったの。

卓球：　その頃他に何やってた？　レギュラー雑誌じゃなくて連載として。

まりん：　『脳溶け』あったと思うよ。

瀧：　『脳溶け』ぐらいじゃない？

卓球：　でもあれ、凄い忘れられない連載だと思わない？　一番凄かったのは読者 ページ。連載のページの中でウチらが勝手に読者ページを作ったんだよな。

瀧：　あぁ……電車の絵とか書いたなぁ。

卓球：　そのコーナーって、連載の内容が決まってなくて、毎回1ページ使って企 画から考えてたのね。で、ある月に「でっちあげの読者ページをやろう」ってこ とになって。それがのちの『俺の体の筋肉はどれをとっても機械だぜ』とかにな るんだよ。あれの読者ページみたいなのを作ってたんだよな。

瀧・まりん：　あぁ、そうだそうだ。

卓球：　似顔絵とか投稿とかも全部自分たちで書いて、アシスタント募集までして。 「先月の付録のおしゃれポーチには大感激！　内側に毛がびっしり生えていた所 なんて、最高」とかさ。

まりん：　ギャハハハハハッ（爆笑）。電気グルーヴ、その当時ポーチ好きだったか らなぁ（笑）。

卓球：　で、途中からだんだんネタがなくなってきて。

瀧：　それでも1年も経たないうちに終わらなかったっけ？

まりん：　1年ちょっとはやったと思うよ、確か。

卓球：　で、最後の方はネタがなくなってきて、ダイヤルQ2のアーティストペー ジに電話かけたりとかさ。あと本誌ページのパクリとか。『脳が溶ける奇病』。

瀧：　凄くいいタイトルだよね。

卓球：　『スーパー写真塾』は？

まりん：　あぁ、やってた！

卓球：　『スーパー写真塾』っていうエロ本で、読者から送られてきたエロ写真を鑑 定するっていう企画で……。

まりん：　あれ、キツかったよなぁ……。

瀧：　暗ぁいヤツとかあるんだよな……。

卓球：　ダークなんだよ。普段見れない写真が見れる、っていうのはいいんだけど、 横にシンナーの缶が転がってる、とかさ。

瀧：　包帯グルグル巻き、とかさ。

卓球：　すっごいパワー使ったよなぁ。

まりん：　あれ、疲れたね。

瀧：　あれも結構長くやってたよな。1年ちょっとぐらい。

卓球：　まりんの『自分相談』は？

全員：　ダハハハハハハハッ（大爆笑）。

まりん：　自分が困ってることを言って、読者に解決してもらう、っていうヤツね。 俺、凄いの思い出した!!　3人で仕事をするヤツ!!

卓球：　おおおお！　インタビューしに行ったりしたよなぁ!!

瀧：　SMの女王様と対談したりとか。

まりん：　イラン人と話したりとか。

卓球：　あれ、結構面白かったよな。誰と会ったっけ？　SMの女王様でしょ？　日 出郎ともそこで会ったんだよ。結構色んな人にあったよな。職人さんみたいな人 からはぐれもんから。でも連載をこれだけの数やって来て思うけど、そのコーナ ーごとに旬ってあるよね。

まりん：　そうだね。

卓球：　ただ濡れシビは目のつけどころが一番ダイレクトじゃん？　基本的にはオ ールナイトニッポンだもんな。

瀧：　文章版オールナイトだもん。

卓球：　元々はラジオ番組として会話を録ってたんだもんな（笑）。

瀧：　フラミンゴスタジオだ。卓をいじる人もいたし。ちゃんとブースに入って。

卓球：　しかもこうやって後から編集するっていうのがなかったからさ、もうパー ッて喋ってたじゃん、ホントにラジオみたいに間を空けないように。話もどんど んどんどん転がして。凄い疲れたもんな。

瀧：　その後でオールナイトやったりとかしてたじゃん、当時。

卓球：　しかも当時のマネージャーも、必ずオールナイトの前につけてたじゃん？ “これをやってからオールナイトに行った方が、勢いがつくから”とか言って。 “そうかなぁ？”と思ってたけど。ヘトヘトになってたよな（笑）。

瀧：　黙っちゃったりしてたもんな、オールナイトで。

卓球：　黙秘権。

瀧：　今の文事の量もちょうどいいんだよね。クソしながら読む感じで。

卓球：　ひとクソ。

瀧：　ひとクソ程度（笑）。

卓球：　しかし80回も同じ雑誌でやってるとさ、いなくなったミュージシャンとか もいっぱいいるじやん。ウチらなんてイメージとしてずーっと留年してる、昔か らいる先輩っていう感じだよな。（非常にアンニュイな感じで）“昔は色んなヤツが いたよな……”。

全員：　ダハハハハハハハッ（爆笑）。