電気グルーヴ DENKI GROOVE |
1989年、ナゴムレコードで活躍していたインディーズバンド“人生(ZIN-SAY!)”を解散した石野卓球が中心となり結成。 結成当時のメンバーは、石野卓球、ピエール瀧、耳夫、高橋0777(アラシ)、吉沢、DJK太の6人であった。 1990年の6月、SSEより(唯一の)インディーズアルバム『662BPM BY DG』をリリース。 その後メンバーチェンジを経て、卓球、瀧、CMJKの3人編成となり、1991年2月1日、TMNとのカップリングシングル「RHYTHM RED BEAT BLACK」でメジャーデビュー。 同日には東京タワーの展望台でライヴを行う。 同年4月にマンチェスターでレコーディングされたメジャーでのファーストアルバム『FLASH PAPA』をリリースするが、5月にCMJKが脱退することになり、その記者会見を全裸で行う。 同年6月、オールナイトニッポン土曜2部のパーソナリティーを担当し、1992年10月に火曜1部に昇格。 番組は1994年の3月まで続き、卓球が毎週“オススメ”と称してかける曲は大きな反響を呼び、後のテクノシーンに与えた影響は大きい。 1991年6月、砂原良徳(通称まりん;当時の名前は良徳砂原)がメンバーとして加わり、同年11月にセカンドアルバム『UFO』をリリース。 続いて『KARATEKA』(1992年)、ファーストのリメイク版『FLASH PAPA MENTHOL』(1993年)、曲の半分をインストで占める『ビタミン』(1993年)とリリースを重ねる。 1994年にリリースされた『ドラゴン』のラストを飾る「虹」はドイツのMFSからリミックスシングルが発売され、ヨーロッパでの知名度も上昇した。 『ドラゴン』リリース後は電気グルーヴとしての活動をいったん停止し、ソロ活動を開始する。 卓球・まりんによるファーストソロアルバム『ダヴ・ラヴズ・ダブ』『クロスオーヴァー』と瀧によるビデオ『メカノ』に 電気グルーヴの未発表ミックス3曲を収録した8cmCDSをセットにした『パーキング』(1995年)を電気グルーヴ名義でリリース。 その後は電気グルーヴとしての活動を再開し、『オレンジ』(1996年)と『A』(1997年)をリリース。 『A』からの先行シングル「Shangri-La」はスマッシュヒットを記録した。 『A』リリース後3人は再びソロ活動に入り、卓球とまりんはそれぞれ『Berlin Trax』『Take Off And Landing』を完成させる。 その後、3人が集まり次回作のレコーディングを進めていたが、1999年4月その作業の真っ只中に砂原良徳が脱退。 卓球・瀧の2人組となった電気グルーヴは、DJ TASAKA、KAGAMIらの協力を得て、2000年2月ようやく『VOXXX』を完成させる。 3月には前述の2人をサポートメンバーに従えて久しぶりのライヴツアー「ツアーツアー」を敢行し、 7月にはこの模様を収録したライヴアルバム『イルボン2000』を発売している。
2001年にはデビュー10周年記念企画として、12インチでドリルキングゴールデンヒッツシリーズを3カ月連続でリリースし、
7月には電気グルーヴとゆかりのある人物による10周年記念トリビュートアルバム『The Last Supper』を発売、
さらにそのアルバムからの12インチシングル「Dessert」をリリースするなど積極的な活動を行う。 2005年には、スチャダラパーとのコラボユニット“電気グルーヴ×スチャダラパー”での活動を開始し、 シングル2枚とアルバム『電気グルーヴとかスチャダラパー』をリリース。 いくつかの夏フェスにも出演し、その模様とPVを収録したDVD『The Last Gigs』もリリースした(ユニットは2005年8月のRising Sun Rock Festivalでのライヴにて解散)。 その後は不定期ながら電気グルーヴとしてのライヴ活動を継続。 2007年12月にはナゴムレコード時代からの盟友、ケラリーノ・サンドロビッチから依頼された映画の主題歌「少年ヤング」を発表し、 2008年2月にはアニメ『墓場鬼太郎』の主題歌「モノノケダンス」を発表。 そして同年4月、実に8年ぶりとなるオリジナルアルバム『J-Pop』をリリースする。 4月1日のアルバム発売記念ライヴや8月のRising Sun Rock Festivalでのライヴでは、元メンバーの砂原良徳が脱退以来初めてゲスト出演し、ファンを驚かせた。 さらに10月にはもう1枚のアルバム『Yellow』をリリース。11月には東名阪(+札幌)のツアーを敢行した。 2009年は結成20周年を記念し、シングル「The Words」(2月)、ライヴDVD『レオナルド犬プリオ』(2月)、アルバム『20』(8月)、シングル「Upside Down」(11月)、リイシューDVD『ノモビデオDVD』『ミノタウロス+ケンタウロス+シミズケンタウロスDVD』『野球ディスコDVD』をリリース。 2010年はほぼ活動を休止しており、実質的な活動はスチャダラパーのステージへのゲスト出演のみ(5月の東京・大阪公演及び8月のRising Sun Rock Festival)。 そして、この年の5月には、2000年以降ライヴのサポートを務めていたKAGAMIが急死している。 2011年には、“契約の都合で”というサブタイトルの付いたベスト盤『電気グルーヴのゴールデンヒッツ』とメジャーデビュー前の映像も収めたPV集『電気グルーヴのゴールデンクリップス』をリリース。当初は3月下旬にリリースする予定であったが、3月11日に起こった東日本大震災の影響により、4月上旬へ延期された。 (2011.05.04) |
DISCOGRAPHY |
CD ALBUMS |
662 BPM By DG (1990) Flash Papa (1991) UFO (1991) Karateka (1992) Flash Papa Menthol (1993) Vitamin (1993) Dragon (1994) Orange (1996) A (1997) Recycled A (1998) Double A (1999) Voxxx (2000) Ilbon 2000 (2000) The Last Supper (2001) Singles and Strikes (2004) J-Pop (2008) Yellow (2008) 20 (2009) Golden Hits (2011) Human Beings And Animals (2013) 25 (2014) Denki Groove The Movie? -The Music Selection- (2015) Tropical Love (2017) Tropical Love Lights (2017) Denki Groove Decade 2008-2017 (2017) 30 (2019) |
ANALOG ALBUMS |
A (1997) Recycled A (1998) Voxxx (2000) Human Beings And Animals (2013) Tropical Love (2017) |
CD SINGLES |
Mud Ebis (1991) Snake Finger (1992) N.O. (1994) Popo (1994) Kame Life (1994) Niji (1995) Niji The MFS Remixes (1996) Dareda! (1996) Niji The MFS Twilight Remixes(1996) Shangri-La (1997) Pocket Cowboy (1997) Flashback Disco (1999) Nothing's Gonna Change (1999) Nothing's Gonna Change [Popsoda Remix] (2000) Nothing's Gonna Change [Lexy & K-Paul Remix] (2001) Shounen Young (2007) Mononoke Dance (2008) The Words (2009) Upside Down (2009) Shameful (2012) Missing Beatz (2013) Fallin' Down (2015) Man Human (2018) |
ANALOG SINGLES |
Zin-Say (1994) Dragon EP (1995) Niji The MFS Remixes (1996) Orange Remixes (1996) Niji The MFS Twilight Remixes(1996) Asunaro Sunshine (1997) Asunaro Sunshine -Takkyu Ishino Reconstruction- (1998) Niji The Rainbow Remixes (1998) Flashback Disco (1999) Drill King Golden Hits Vol.1 (2001) Drill King Golden Hits Vol.2 (2001) Drill King Golden Hits Vol.3 (2001) Nothing's Gonna Change [Lexy & K-Paul Remix] (2001) Dessert (2001) Fallin' Down (2015) Fallin' Down (The Other Two Remix) (2017) |
Video, LD & DVD |
Minotaur (1993) Kentaur (1994) Yakyuu Disco (1997) Nomo Video (2000) Nisen-yon Summer (2004) Live at Fuji Rock Festival '06 (2007) Leonardo Inu-prio (2009) Golden Clips (2011) Human Beings Are Animals Too Tour Panda 2013 (2013) Denki Groove 25th Anv. Tour 2014 Tofun-Sai (2016) Denki Groove The Movie? (2016) Tropical Love Tour 2017 (2018) Kraken Taka (2018) |