2000年のツアーツアー関連公演以来の電気グルーヴワンマンライヴが開催されるということで、 ファンクラブ先行予約でチケットを取って飛行機で東京へ行ってきました。

会場は初めて訪れるリキッドルーム恵比寿。恵比寿駅から歩いてすぐだったので、迷わず到着。 建物の写真を撮ろうとすると、入り口の警備員らしき人が駆け寄ってきて「（混雑防止のため）すぐ中に入って下さい」 と言われたので大人しく中へ。
2階に上るとラウンジになっていて、コインロッカーがあったり、フライヤーが並べられていたり、ソファで くつろげるようになっていたり、タワーレコードのショップがあったり。 19時30分くらいに着いたのですが、既に混雑してました。
開場の10分くらい前になるとスタッフから整理番号順に並ぶように指示が。 それに従って下り階段のところで待っていると、20時ちょっと前に開場。 中に入るとすぐステージへ向かいました。

正面ステージには二人分の卓と1本のマイク、ステージ左右のスピーカー上方に小さめのVJ用スクリーンが設置されてました。 最初正面近くの前の方を確保したのですが、これだとVJが全く見えないなと思い、真ん中の柵のところへ移動して電気の登場を待つことに。

田中フミヤは正面向かって左手のステージでDJをしており、そのステージ後方には大きめのVJ用スクリーン（2面分）が。 フミヤのDJはクリック系と言われるものでしょうか。結構心地よかったです。じわじわと盛り上げていって、後半は時折観客から歓声も上がってました。 最後に流したのがとれまからリリースされたMickieeの曲を流したそうなのですが、その場では全然気づきませんでした（恥）。

20時ちょっと過ぎに卓球とKAGAMIが登場。KAGAMIは長髪のニット帽という姿でした。
卓球さんが手で叩くドラムパッドでパーカッションポコポコ音を出してライヴスタート。 次第に4つ打ちのリズムが出てきて観客もノリ出します。
すると右手から瀧さんが小走りで登場。そのまま左手へ引っ込んでから中央へ。 やっぱり瀧さんが出てくると会場も一段と盛り上がりますね。 ちなみに黄緑色のポロシャツ姿でした。

すると卓球さんが「お久しブリーフ！　電気グルーヴでございまーす！」と叫んで場内大盛り上がり。 聴き慣れた“We Like Music, I Like Disco Sound Hey!”というサンプルヴォイスが聞こえてきました。 「N.O.」に出てくるフレーズですが、まさか「N.O.」はやらないだろうと思っていたら、 卓球さんが前に出てきて歌い出しました。 みんな面食らったカンジでしたけど、めちゃめちゃ盛り上がって大合唱でしたね。
続いて「Nothing's Gonna Change」。VJではPVの映像をふんだんに使ってました。
そして何と「Shangri-La」。卓球さん歌詞間違えまくってたような（笑）。 それから「Flashback Disco」とシングル曲を連発。 「Flashback Disco」は瀧さんが一部新しい歌詞を付けて歌ってましたね。 “ブッ飛んで カッ飛んで フラッシュバックディスコ”みたいな歌詞だったような。
続いて英語詞の新曲が。“Open Your Eyes”とかいう歌詞だったなぁと思っていたら、 後にファンクラブ会報で報じられた曲名も「Open Your Eyes」でした。

ここで最初のMC。

卓球「球団なくなっちゃったよ」
瀧「大好きな野球だったけどやめることにしました」

と、欽ちゃんが某事件で球団を解散させる発言をしたインタビューのモノマネ（笑）。

卓球「ワンマンライヴは久しぶり。2000年のまだリキッドルームが新宿にあった頃にやって以来。 1年くらい前の（ギャグ）をやっていくから“気を付けろ”（←長井秀和のモノマネ口調で）」
瀧「“間違いない”（←これも長井秀和のモノマネ口調で）。今日は（久しぶりだから）何でもやるよ〜」

と宣言。レイザーラモンHGの「フォ〜！」とかもやってました（笑）。

で、話題はまた欽ちゃん球団解散発言へ。
「あれはキツいっつーの」という瀧さんの発言を聞いて、卓球さんが「パイレーツの“だっちゅ〜の”の ポーズ付けてやって」とリクエスト。更にダンディ坂野の“ゲッツ！アンドターン”もその後に続けるように要求。 瀧さんが言われるまま「あれはキツいっちゅ〜の！　ゲッツ！　アンドターンアンドリバース」とやると、 観客から歓声が。それを見て瀧さんは「あんまり俺を甘やかしちゃダメ〜」。 卓球さんも「今のは怒るところだぜ？　5,000円も払って来てるのに」と安易に盛り上がる観客に一喝。

ライヴはまたも新曲で再開。今度は日本語詞で“日が暮れて 気が触れて”みたいな歌詞。 後で「完璧になくして」というタイトルを知りました。 そして岡本太郎特番でも披露した「弾けないギターを弾くんだぜ」（こちらもVJでは天久氏によるPVの 映像を流してました）、かなりまったりとしたエレクトロ（？）調の「Volcanic Drumbeats」と続きます。

そして2回目のMCへ。
田中フミヤとVJの宇川さんの紹介。
「この後二人で1曲歌って頂けるということで」
「サプライズ人事ですよ」
とか何とか。 あと卓球さんが二日前に寝違えて右腕が肩から上に上がらなくなった話。

卓球「四十肩でライヴ中止かと焦った」
瀧「四十前なのにな。ませちゃって」
卓球「そしたら昨日すっかり直っちゃって」

それから何か告知はないかという話になって、週末にフジロックに出ることを話す。
「この中でフジロック行く人いる？」と観客に聞くとチラホラと手が挙がる。 卓球さんは「フジロックは今日のライヴの規模を縮小してやります。持ち込みアンプでやるから。DENONの」 と笑いを取った後、

瀧「そろそろやりますか」
卓球「あ、そろそろ気絶の時間ですね」

と、瀧さんがレギュラー西川ばりに気絶。
卓球さんが「（わざとらしく）ああっ、瀧くんが久しぶりのライヴで緊張しすぎて気絶してもうた〜！」 で、「かっこいいジャンパー」のイントロが（笑）。

アレンジの方は割と原曲に忠実なものだったと記憶してます。 続いて最近のライヴ常連曲「スマイルレススマイル」。 次の「新幹線」では瀧の紹介でゲストダンサーとして迷彩の二人が登場。 最初は瀧さんの左右で踊ってるだけだったんですけど、 瀧さんが二人に合わせてダンスする場面も何度かあって会場は大いに盛り上がりましたねぇ。 すごくカッコ良かったです。 あとコーラスの部分を観客に歌うようにマイク向けて煽ったりもしてました。
この後「あすなろサンシャイン」に流れ込んで、「レアクティオーン」へ。 “東京の若者の全てが〜”というヴォイスサンプルも健在。 卓球さんも「東京！ ベルリン！ アムステルダーム！」と何度か都市名を変えて叫んでいたものの、 途中で「東京！」の後で詰まってごまかす場面も。
そして「富士山」ですが、着ぐるみはナシ。その後「虹」と続いてメンバーがステージから立ち去りました。

これで終了だなと思っていると、 フロアの照明は点かないしVJは垂れ流しのままだしステージの照明も落ちない。 観客は手拍子してアンコールを促す。 「？？？」と思っていると、メンバーが再度ステージに登場してなんとアンコールが。

卓球さんはまた欽ちゃんのモノマネで 「恵比寿のみんなの顔を見て決めようと…」とか冗談で言ってましたが、 「今までアンコールはカッコ悪いと思ってやっていなかったけど、この年になると逆にやらない方が カッコ悪い」というのが今回アンコールをやろうとした理由だそうです。 瀧さんがそれに続けて（欽ちゃんのモノマネで）「オレ、やるよ」とも（笑）。

そんなわけで電気史上初となるアンコールは「ジャンボタニシ」でスタート。
天久氏のヴォイスサンプル「おい！ 便所にいたぞ！」を多用してまして、 瀧さんも“ジャンボタニシ”のところをずっと“便所タニシ”と歌ってました（笑）。
卓球さんが「あと1曲やって終わります。今日はありがとう」と言って流れてきたのが「Stereo Nights」でビックリ。 卓球さんのソロ曲ですが、電気でやるのはもちろん初めてですね。瀧さんもヴォーカルをとってました。 瀧さんは後半カウベルを持ち出して叩いてまして、お客さん2人ほどにも叩かせてあげてました。 2人目の方は瀧さんの手を叩いてしまったみたいですが（笑）。

終演後、ドリンクチケットで飲み物を交換して少しラウンジで休憩してからホテルへと戻りました。

ライヴ終了直後のLiquidroom Ebisu。

こんなカンジで約2時間に渡るワンマンライヴは終了。 これだけ本気の電気ライヴを見たのは何年ぶりでしょうか。わざわざ札幌から観に行った甲斐がありました。 大満足です。 あとは春のアルバムリリースと全国ツアーをよろしくお願いします。