CD: AVCD-11142 (Avex Trax, 1993.9)
| ロッテルダム・レコーズ 石野卓球ライナーノーツ その2 |
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Rotterdam Techno Is Hard Hard Hard Vol.2 / V.A.
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1 Oranje Boven (Radio) / Euromasters 2 Bitch / Underground Nation Of R'dam 3 Drummachine / Bald Terror 4 Frequency / Sperminator 5 Ba Da Da, Na Na Na (Rotterdam Mix) / The Ultimate Seduction 6 Mechanic / Short Circuit 7 The Beat Is Flown / DJ. Rob featuring MC. Joe 8 Powerfull Impact / Evil Maniax 9 Everybody Clap Your Hands / Euromasters 10 Royal King / Short Circuit 11 Houw Je Bek (Galla) / Euromasters 12 Noiken In Die Koiken (Hoi) / Euromasters 13 Let's Go / Sub Zero 14 I Am The Master / Underground Nation Of Rotterdam 15 Blood Thursty / A Bald Lunatic 16 Cocaine / Michael Whiteline 17 Hardcore Sexual Interface / Speed Soul Brothers 18 Feyenoord / R.T.S. (Rotterdam Termination Source) |
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ロッテルダム・レコードの国内盤も第2弾という事なんスけども、あれほど斬新だった“GABBER”（ロッテルダム的サウンドをこう呼ぶ）も今年に入って少々パワーダウン気味で、 個人的には、ART REPHLEX（APHEX TWIN、B12、BLACK DOG PRODUCTlON等々）やR&Sといったエクスペリメンタル的なアンビエントものや、 フランクフルトのハートハウスに代表されるハードトランスものの方に興味深いディスクが多く、「GABBERも終りかな？」と思っていたんスよ。スンマセン。 たしかにロッテルダム・レコードのレコード番号20番の「UNDER GROUND NATION OF ROTTERDAM」の“l AM THE MASTER”のあたりから脱マンネリを計っている様な感じはうかがえてはいたものの、 ロッテルダム・レコードの成功で雨後のタケノコのごとく出てきた“ポスト・ロッテルダム”的な“KNOR”、“MOKUM”、“CRASH”といったレーベルや、 Tメーカのハードアシッドが売りの“DIRECT DZ VE”、元祖ハードテクノ野郎、レニーDのレーベル“lNDUSTRIAL STRENGTH”なんかに比べ、 インパクトが弱まった感じはいなめなかったんスが（しかし、ポスト・ロッテルダム的なモノにはどうしようも無いホドのクズも多かった！）。 今年の7月に、テクノのクラブに通いまくる為にロンドンに遊びに行って来たんスよ。 で、特に人気の高かったのが、コリン、フェイヴァー等々、人気テクノDJで知られる“KNOWLEDGE”、ここは、「ノーブレイクビーツ」が売りで、 TB-303を多用した、アシッドものや、ハードトランスが中心で、“KNOWLEDGE”をお手本にした様な小さな所（クラブ）もけっこう色々とあったりして、テクノの最先端ここにありって感じだったっスよ。 これに次いで人気のあったのが「インダストリアル・テクノ」と呼ばれるモノが多くかかるクラブで、こちらではロッテルダム・レコードの曲もよくプレイされていて、 若いテクノキッズが“E”な感じでバキバキにダンスする姿もよく見かけ、ロンドンに行く前まで思っていた、「ロッテルダム・イズ・デッド」という気持ちは、完全に消し去られたっスよ。 140から速いモノになると180ぐらいまでのBPMのハードトランスにまじってプレイされるロッテルダムは全く違和感無く、流れを作っていて、 時にはクライマックスがロッテルダムの曲という事すらあり、全くもってゴメンなさいでした。 イギリスのID誌のインタヴューの中でロッテルダムのボス、ポール・エルスタックは何を聞かれても「エナジーだ。エナジーが一番大切なんだ！」と答え、 その思考回路のあまりの単純さにインタヴュアーをあきれさせ、当の本人達のねらいとは別の受け入れられ方で、 イギリスではハードトランスにまぎれ込むロッテルダム・レコードの全くの無意識過剰ぶり、テクノのあだ花と呼ぼうと、そのバカっぶりと、 ドカチン根性は尊敬に値しませんか？ 今後どうなるロッテルダム・レコード。
ロッテルダム・サウンド推進委員会会長 |